宝塚はちみつについて
近所の人に勧められ、父親が趣味で蜜蜂を飼うようになりました。日曜になると、家族総出で蜜蜂の世話をします。
家族全員がまだ若くて元気だった時、そこにはいつも蜜蜂がいました。
大人になり、都会のビルの中で仕事をしながら、彼はいつしか田舎のことを懐かしく思い出すようになりました。
緑の中を渡ってくる風、雑木林の中、青い空に吸い込まれるように飛んでいく蜂たち、家族の笑い声・・・
あの風を感じ、陽の光を浴びながら緑の中で暮らしたい~
彼はそんな夢を描くようになりました。そこには、あの蜜蜂たちが飛んでいるはず。
彼は蜜蜂を飼い始めました。
春が来ると、静かな里山を山桜が淡いピンク色に染め上げ、それに続いて山つつじがワイン色の花を咲かせました。
5月、想像もしなかった程沢山の、黄金色に輝く蜜が採れたのです。
身内や近所の人達、お世話になった方達に送ったところ、思わぬ反響がありました。
「あの蜂蜜が欲しい、あれはもう無いのか?」との問い合わせが続々と来たのです。
その後、彼は一氣に蜂の数を増やしました。
近くの農家の方々にお願いして、田んぼに種を蒔かせて貰ったレンゲも、素晴らしい蜜を提供してくれます。
そして6月になると、里山は栗の花の濃密な香りに満たされます。
蜂たちは喜び勇んで蜜を採りに出掛け、溢れんばかりに蜜を集めて来ます。
この蜂蜜を皆様にお届けします。
人の手を一切加えない国産の純粋な「天然蜂蜜」
この豊かな自然の恵みを、心ゆくまで味わって頂きたいと思います。
蜂の巣箱の下には、備長炭が埋めてあり、蜜蜂にとって、最高の住環境が整えられています。
奥山の、清々しい氣が溢れる環境の中で育った、10群(約10万匹)の蜜蜂は、非常に生命力旺盛で、たちまちの内に22群(100万匹)に増えました。驚異的な繁殖直です。
来春からの本格活動のために、今も増群を続けています。
養蜂場に程近く、このような美しい池があります。
この池のすぐそばの田んぼに、この春、れんげが咲いていました。
うちの蜂達も、このれんげの蜜を採りに来たことでしょう。
養蜂場の近くには、よくこんな風景が見られます。
古民家の横に、実がたわわになった柿の木、里の秋・・・と言う風情です。
そういえば「里の秋」と言う童謡がありますね、大好きな歌です。あれに出てくるのは栗の実ですが~
私が小さい頃、この季節には、家族全員で柿の実取りをしたものです。
今は取る人も無く、鳥達の賑やかな遊び場になっています。
宝塚はちみつのすぐ近くの風景です。
今年の秋は遅く、この写真を撮った10月末の山はまだ紅葉していません。
こんなに長閑な環境の中で、朝から鳥のさえずりを聞きながら仕事しています。
と言っても、実際は越冬準備に追われて、汗びっしょりになりながらの作業です。