養蜂場日記
邪魔してごめんネ
2008年12月31日 / 養蜂場日記
道路脇の落ち葉の下の腐葉土を剥ぎ取っていると、ぽろりと転げ出た青っぽいものありました。手に取ってよく見ると、なんと、それは3センチほどの小さな青蛙。
冬眠の真っ最中のようです。
つつこうが、転がそうが、目を覚ましません。まさしく爆睡しています。
そっと元に戻して、厚めに土をかけておきました。
おやすみ~来春また会おうね。
夕焼け 2
2008年12月11日 / 養蜂場日記
自宅の窓から見た夕焼けを再び・・・
今回は何だか、宝塚はちみつのラベルによく似た色合いです。
ただ、ラベルの方は朝日をイメージして描いて頂いたものです。
顔料という、自然素材でできた絵の具で描いてあるので、微妙で暖かな色合いが生まれました。
来年、またこのラベルの瓶で、沢山の美味しい蜂蜜を皆様にお届けしたいと思っています。
晩秋の養蜂場
2008年12月4日 / 養蜂場日記
新緑の季節には、うなりにも似た羽音に満ちていた養蜂場も、今は秋の柔らかい日差しの中、静寂に包まれています。
でも巣箱の中には、15000匹ほどのミツバチ達がびっしりと密集して、寒さに耐えているのです。
ミツバチは、冬の最中でも暖かい日にはトイレタイムの飛行を行います。彼女達はとても綺麗好きで、巣箱の中では絶対に用を足しません。ずっと我慢して、トイレ飛行のチャンスを待っているのです。
冬を乗り切った働き蜂が、春になって新しく生まれてくる子供たちの世話をします。
女王蜂は厳冬の季節には産卵を中止します。立春の頃から産卵し始め、お彼岸の頃にはピークに達し、一日に1000~2000個を産む女王蜂も珍しくありません。
その時に活躍するのが、冬を乗り越えた働き蜂たちです。4月~6月に花蜜を集めて飛び回る働き蜂を養育する役目があるのです。梅の花が咲き始める頃、がぜん活気付いてきます。
安眠の友
2008年11月28日 / 養蜂場日記
ここらで、閑話休題・・・
日が暮れるのが早くなり、夜が長く感じられる季節になりました。
ここで、登場するのが、夏に「スイカ王子」としてモデルを務めた哲平です。
誰が教えた訳でもないのに、必ず枕をして寝ます。平らな所に何か置いてあると、必ずそれに頭を乗せて
寝ています。
リボンを付けた頭を枕に乗せて、横たわっているその後姿は、まるで茶髪の女の子のよう・・・
ちなみに、哲平との散歩中、寄って来る子供達が投げかける質問の第1位が「女の子?」
男の子だと答えると「男の子なのに、なぜリボンを付けてるの?」ときます。
カットに出すと、トリマーさんが勝手にリボンを付けてくれる事を説明して、納得して貰います。
本人(犬) は何と思っているのでしょう・・・?
イノシシの通勤路
2008年11月24日 / 養蜂場日記
養蜂場から10メートル程のところに出来たケモノ道。林の中を通って、ここから道路に出てくるようです。
彼等の中には体重100キロを超える大物もいるとのこと。
養蜂場はフエンスでしっかりと囲まれているので、侵入することは不可能です。
イノシシの狙いは道路脇に積もった落ち葉の中のミミズです。何十メートルにも渡って、堆積した落ち葉をかき回し、こね回したあとが続いています。
「かん太郎」とか「ドバミミズ」といわれる体長20センチ程のミミズが、積もった落ち葉の下にいるのです。
養蜂場でも草取りなどをしていると出てきて、思わずドキッ!とする巨大ミミズです。
イノシシ達にとっては“マグロのトロ”みたいに美味しいものなのでしょう。
芽吹き
2008年11月22日 / 養蜂場日記
9月下旬から10月上旬にかけて、稲刈りの終った田んぼにレンゲの種を蒔きました。
2週間ほどで芽を出し、今は緑の絨毯のようにびっしりと広がっています。
厳しい冬を過ごし、春の訪れとともにぐんぐん生長して、今度はピンクの絨毯に変身します。
ミツバチたちもレンゲの蜜が大好きです。他の花には目もくれず、レンゲ一筋の何週間かを過ごします。
巣箱にはレンゲ蜜特有の上品な甘い香りが充満し、黄金色の蜜がしたたり始めるのです。
ススキ
2008年11月21日 / 養蜂場日記
小春日和のある日
雲ひとつない青空を背景にして、柔らかい日光にきらきら輝いていました。
聞こえるのは幾種類かの野鳥の鳴き声だけ・・・里山の秋。
もうすぐ、ミツバチ達も本格的に越冬に入ります。
早春から忙しく過ごした養蜂の日々、充実した毎日でした。
心はすでに来年の花の季節に飛んでいます。
怪獣イノゴン!
2008年11月19日 / 養蜂場日記
夜の田んぼに現れる「怪獣イノゴン」の足跡・・・正体はイノシシです。
稲刈りの終った田んぼは、電気柵が撤去されます。早速、イノシシ君たちが侵入し、好物のミミズを探したり、転げまわって“泥入浴”を楽しんだり・・・夜間は彼等のパラダイスになるのです。
中にはもっと不埒者もいて、稲刈り前の田んぼに侵入して、収穫を台無しにしてしまう時もあり、里山では「はなつまみ者」「厄介者」の烙印を押されています。
夜間に行動するため、私は目撃したことはありませんが、養蜂場の周辺にも夜間行動の痕跡を見かけます。
厳しい自然の中で生きていくのは大変だろうけど、あんまりやり過ぎないようにね!
居残り?
2008年11月18日 / 養蜂場日記
夏の強い直射日光から巣箱を護るために、木々を植えています。若木の生長のために雨水を利用。
タンクに雨水を貯め、汲みだし用には、使わなくなったバスタブを利用しています。
どうもこのカエル君は、満水になっていたバスタブで水遊びを楽しんでいたところ、水が汲みだされ、水位が下がって外に出られなくなったようです。
仲間が冬眠に入った後も、ここに閉じ込められていたのです。
まさしく“井の中の蛙”状態で、幾日かを過ごしていたのでしょう。
小さな体をそっとつまんで、柔らかい土の上に戻してやりました。遅ればせながら、冬眠に間に合ったようです。
ラスカルの好物
2008年11月11日 / 養蜂場日記
この時期になると、養蜂場に行く道すがら、よく見かける光景です。特に今年は柿のできが良く、文字どうり「鈴なり」です。あまりの重さに折れている枝もあります。すっかり葉が落ちて実だけが残った柿の木が、夕陽に映えてオレンジ色に耀いています。
この柿の実は、最近急激に増えているアライグマの、格好のターゲットになっています。種だけ残して綺麗にかじられた柿の実をよく見かけます。
先日も、近くの菜園から出てきた生き物とバッタリ出会い、目が合いました。最初、タヌキ!と思いましたが、あれはどう見てもアライグマでした。
以前、アライグマ「ラスカル」と言うアニメがはやり、その可愛らしさに、沢山の人がペットとして飼いました。(家にもラスカルの小型扇風機があります。スイッチがラスカルの形になっていて、それを回すと風が出ます^^;)
でもその可愛い外見とは違って、かなりの暴れん坊だそうです。