養蜂場日記
春を告げる花 その1 オオイヌノフグリ
2009年3月13日 / 養蜂場日記
養蜂場の一角に、青い小さな花がいっぱい咲いています。
毎年、肌で春を感じるようになる頃、群がって咲くオオイヌノフグリです。早春の冷たい風に震える小さな花たちに、生命の奥深さ、いとおしさを感じさせられる季節です。
この花が咲く頃は、うぐいすが鳴き始める時でもあります。
可憐な青い花の群生を目に、うぐいすの声を楽しむ私の耳には、長い越冬を終えて活動を始めたミツバチ達の羽音が、心地よく聞こえています。
養蜂家の至福の時が始まりました。
モーツアルトに蜂が踊る?!
2009年3月10日 / 養蜂場日記
動物や植物に音楽を聞かせると、成長が良くなったり、ストレスが軽減されたり、穏やかになったり、いろいろな好結果が報告されています。
ミツバチの場合はどうなのでしょうか? 調べてみましたが、研究された形跡はありません。
ならば!と、とにかくやって見ることにしました。モーツアルトの他にも、いろいろな“癒し”の音楽も試してみます。
羽衣ジャスミン
2009年3月9日 / 養蜂場日記
養蜂場のフェンスの近くに、ハゴロモジャスミンの苗を3株植えました。
フェンスに這わせて、思い切り咲かせるつもりです。
ハチミツとジャスミンの香りがブレンドされて、どんな芳香が漂うでしょうか・・・楽しみです。
いざ、活動開始!
2009年3月6日 / 養蜂場日記
ミツバチ達の動きが活発になってきました。
暖かい日には、寒気が入らないように3センチ程に狭めている巣門から、まるでこぼれ出るようにして飛び出していくようになりました。
両足に花粉をいっぱい付けて帰ってきます。近くに咲いている梅の花にもたくさんのミツバチが群がっています。
春の到来を心から喜んでいるようです。
見ている私の心にも嬉しさが拡がってきます。
ウド小屋
2009年2月1日 / 養蜂場日記
毎年冬に入る頃、養蜂場の近くの田んぼに出現する藁葺き小屋。
和え物やテンプラ料理として春の食卓を飾る、「ウド」を栽培する小屋です。
水稲の裏作として、ウド栽培が行なわれているのです。
干草の発行熱を利用して栽培されるウドですが、室内の温度管理には、冬の寒風を遮断する藁葺きが最適なのだそうです。
昔はほとんどの農家が栽培していたそうですが、今では少なくなってしまいました。おまけに藁葺きではなく、手間の掛からないビニールシートが使われるようになっているようです。
出来ることなら、冬の風物詩として、いつまでも健在であって欲しいものです。
希望の春
2009年1月27日 / 養蜂場日記
少しでも暖かく感じられる日には、たくさんの働き蜂達が梅の花に飛来します。子育てに必要な花粉と蜜を集めるためです。
そして3月に入ると、梅に続いて、桃や杏、菜の花、そしてタンポポなどの野草の花も咲き始めます。
この頃から蜜蜂の羽音が日に日に大きくなってきます。新しく生まれた蜂たちが次々と野外作業に参加するようになるのです。
そして桜満開の頃、女王蜂の産卵はピークに達します。一日に1000~2000個の卵を産み落とします。春も本格化する4月下旬には、巣箱の中は3~4万匹、時には5~6万匹の蜜蜂が満ち溢れます。
彼等の一年の全盛の時が訪れるのです。
養蜂家の一番楽しく、嬉しく、忙しいときが来るのです。
改めて、新年のご挨拶を申し上げます。
2009年1月26日 / 養蜂場日記
明けましておめでとうございます。今日は旧暦の元日です。
梅の花もほころび、「新春」という言葉がぴったりの季節です。
養蜂家にとって、四季の変化に敏感に対応することはとても大切です。そこで、現実の季節の移ろいに沿った旧暦が、仕事の計画を立てる上でとても役に立っているのです。
2月4日は立春、目に見えて日照時間が長くなってくるこの頃から、女王蜂は産卵を始めます。
時には外界は雪が降り、寒風が吹きすさぶ時でも、巣箱の中で春の到来を感じ、来るべき収穫の季節のために、仲間を増やす作業が始まるのです。
春よ来い♪
2009年1月19日 / 養蜂場日記
これは昨年の春の写真です。養蜂場の近くに毎年咲く桜の花です。
今の心境としては、「ハールよ来い♪ ハーヤク来い♪」といったところです。
旧暦では今はまだ年末、今月の26日が元日なのです。寒いはずですよね・・・
蜂たちも巣箱の中で、蜂球を作って寒さに耐えています。
もう少しの辛抱、今に養蜂場中にミツバチの羽音が響き渡る日がきます。
それを思っただけで、ワクワクしてきます!
春よ、早く来て欲しいなぁ~~待ってるよ!
開運の熊手
2009年1月1日 / 養蜂場日記
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました、心より感謝申し上げます。
さて写真は、この日記でもすっかりおなじみになりました、夏に「スイカ王子」として登場した哲平です。
毛が伸びて、しもぶくれの福々しい顔になりました(笑)
くわえているのは、福をかき集めると言われる「開運の熊手」・・・(の、つもりです)
これを御覧になった皆様に、「福」が沢山やってきますように!!
今年が皆様にとりまして素晴らしい年でありますように!
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
感謝を込めて・・・
2008年12月31日 / 養蜂場日記
皆様、この一年、本当にありがとうございました。
お蔭様で、全ての蜂蜜を完売することができました。
でも何より嬉しかったのは、多くの方から「美味しい!」と喜んで頂いたことです。「知人から貰ったけど、あんまり美味しかったので~、まだありますか?」というようなお電話を、何人もの方から頂戴しました。養蜂家冥利につきます。
なぜこんなに「美味しい!」と言って頂けるのか・・・
それは「本物だから」だと思います。
これからも、ごまかしの無い「本物」だけを提供して参ります。
皆様どうぞお健やかに、佳いお年をお迎え下さいませ。
来年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。