養蜂場日記
タンポポ
2009年4月11日 / 養蜂場日記
少し前になりますが、今年もまた黄色い帽子を被った新入生のように、田んぼの土手にタンポポの花が姿を見せ始めました。
陽光の下で、黄色が一段と映えています。
近年、西洋タンポポという外来種が勢力を増し、自生種と競合しているとのこと。国際化の波はタンポポの世界も例外ではないようです。
ちなみに、根を炒って作ったタンポポコーヒーは強い利尿作用があり、おねしょのコーヒーなんていう別名もあるほどです。
母乳の出をよくすることでも知られています。以前飲んだことがありますが、ノンカフェインで素朴な味です。
ゴッツンコ!
2009年4月7日 / 養蜂場日記
蜂さんと蜂さんがゴッツンコ~♪ この時期、巣箱の前ではこんな光景がよく見られます。
帰ってきた蜂と出て行く蜂とが「鉢合わせ」です。
巣門の前では、まるでJR梅田駅の改札口のラッシュのような状態が繰り広げられます。
花々の間を飛び回って働いてきた蜂は、小さな体に沢山の蜜を溜め込み、足には大きな黄色い花粉ボールを付けて、へとへとになって帰って来ます。やっとのことで巣門の前の板に足をかけたものの、すべって転がり落ちるのもいます。
地面で引っくり返って、足をバタバタさたりして・・・本当に一生懸命で健気なミツバチたちです。
新蜂がいっぱい!
2009年4月6日 / 養蜂場日記
巣箱の中では、新しい蜂がどんどん生まれています。
「3日見ぬ間の蜂の巣」という言葉があり、物事が急激に変化することを表現していますが、まさしくこの時期の巣箱の中の状況そのものです。
開ける度に「あっ!」とか「おっ!」とか思わず声が出てしまいます。
これから継箱を足して、二段構えの採蜜体制に入る群がどんどん出てきます。
昨年と違って、今年の春は暖かい日が多く、女王の産卵も順調に行っているようです。
気が早い!
2009年4月5日 / 養蜂場日記
少し前のことですが、3月23日、今年最初の蛙の声を聞きました。
昨秋播いたレンゲの成長状態をチェックしながらあぜ道を歩いていると、どこからともなく蛙の鳴き声が聞こえてきす。
このところ暖かい日が続いているので、早めに冬眠を切り上げたのでしょうか。
春とはいえ、夜は零度近くまで冷え込むことの多い土地です。気の早いカエル君、大丈夫かな?
写真は、若葉がびっしりと生え揃ったレンゲ畑です。
つくし
2009年4月4日 / 養蜂場日記
養蜂場の周辺に、つくしが沢山顔を出しました。
小さい頃、春になると畑や野原でつくしを摘んだことを思い出します。
張り切って沢山摘んだのは良いけれど、茎に付いているハカマを取るのが一苦労でした。
特に個性のある美味しいものでもありませんが、佃煮・卵とじ・おひたし等、やっぱり春になると一度は口にしたくなる懐かしい味です。
ホッとするね・・・
2009年4月1日 / 養蜂場日記
早朝から夕方遅くまで養蜂場で働き、家に帰ってくつろぎのひと時・・・
フカフカの柔らかい毛に覆われた哲平を膝に乗せると、何とも言えずホッとします。
話しかけると、大きな黒い目でじっと私を見つめ、黙って話を聞いてくれます。深刻な話し?の最中に、フアァ~!と大あくびをされることもありますが・・・(^^ヾ
この2月で12歳になりました。獣医さんからは、びっくりする程若い!と驚かれています。妻が散歩させていると、余りの元氣さに「一体何を食べさせているの?」とよく聞かれるそうです。
実は哲平の主食は玄米とおから、デザートは蜂蜜ヨーグルトなんですよ。
さくら咲く?
2009年3月31日 / 養蜂場日記
養蜂場は山間部にあるため、毎年、桜の咲き出しは平地より1週間ほど遅れます。
今日の時点で、早くもほころびかけている桜を発見しました。養蜂場のすぐ近くにある桜の木です。
もうすぐ満開の桜に群がるミツバチを目にすることができます。桜の花粉を両足にいっぱいつけて、意気揚々と巣箱に凱旋する彼等の雄姿に頼もしさを感じる時が、もう目の前に来ています。
新蜂の季節
2009年3月28日 / 養蜂場日記
この春生まれの新しい蜂たちがどんどん増えています。
生まれ出る蜂の数は、日を追うごとに多くなっていきます。
暖かい日の正午頃、彼等は“喜遊”と呼ばれる乱舞を始めます。
巣箱の周囲や上空を飛び回りながら、地形や目印になるもので巣箱の位置を確認して記憶します。これは、今後の野外活動のための大切な準備です。
働き蜂は、生まれて1週間ほどは巣箱の中で働き、その後は野外活動のために飛び立っていくのです。
野鳥は恋の季節
2009年3月26日 / 養蜂場日記
養蜂場の周辺も賑やかになってきました。ウグイス、メジロ、シジュウカラ、セキレイ、ホオジロなどいろいろな鳥達が鳴き交わしています。キジもいます、コジュケイもいます。高らかに“春”を歌い上げています。
冬枯れたコナラの梢で、雄のホオジロが高鳴きしています。澄んだ声が春霞の空に広がっていきます。
昔の人は「イッピツケイジョウツカマツリソーロー」と聞きなしたそうです。
うぐいすほどの華やかさはありませんが、山里の雰囲気にぴったりの趣のある声なのです。
春を告げる花 その2 白モクレン
2009年3月22日 / 養蜂場日記
毎年、東大寺の“お水取り”が終る頃、真っ白なモクレンの花が咲き始めます。
春を実感させてくれる大好きな花です。
明るい陽射しの中、透き通った青い空をバックに、白く眩しく輝いています。風に乗る芳香も鼻腔をくすぐります。
さあ、これから春本番!
巣箱の中では、女王の産卵もいよいよ佳境に入っていきます。