養蜂場日記
拙者の名はヤブカラシ、またの名をビンボウカズラと申します。
2009年8月11日 / 養蜂場日記
只今売り出し中?のヤブカラシの花です。
7月から10月の中頃まで咲き続ける“蜜源植物”のニューフェイス。
最近、耕作放棄地や、人の出入りがなくなった里山で勢力を拡大しているのだそうです。
養蜂場の周りでも昨年頃から見るようになって来ました。今年はフエンスに取り付いて、養蜂場への侵入を試みているようです。詳しく調べてみると、約10ケ所でフエンスに絡み付いています。
“ヤブカラシ”の名が示すように、取り付いた植物を枯らしてしまうほどの生命力があるようです。
蜜源植物として脚光を浴びつつある側面を考えると、「切るべきか、切らざるべきか」と思い悩むことになります。
スイカとメロン
2009年8月10日 / 養蜂場日記
近くで菜園をやっているSさんからの頂き物です。
Sさんによれば、養蜂場が出来てから、果物や野菜の出来が見違えるほど良くなったのだそうです。
柿、リンゴ、桃、スモモ、梅などの果実は勿論、スイカ、メロン、キュウリ、トマト、ナスビ、トウモロコシ等など、豊作が続いているとのこと。
ミツバチが大挙して押しかけ、その結果、植物の受粉がうまく行っているようです。
ミツバチがいなくなったら、地球上の植物の3分の2が死滅するという研究結果も出ています。
昨年末から今年にかけて、ミツバチ騒動がマスコミを賑わしました。
ミツバチが人間社会、そして地球環境にいかに大きな意味を持っているのかを教えてくれる報道でした。
環境指標生物といわれるミツバチの生活を観察することで、目に見えない環境変化を知ることが出来るのです。
イガグリ坊主
2009年8月8日 / 養蜂場日記
養蜂場の前にある山栗の木に、沢山の実が付きました。
可愛らしいイガグリ坊主が勢揃いしています。
ついこの間まで、クリーム色の花が独特の香りを漂わせていたのに、いつのまにか変身していました。
栗の花は梅雨の季節に咲き出しますが、長雨になった場合、栗蜜は不作になります。
栗蜜の栄養価の高さは抜きん出ていますが、全国的に栗の木が減少しているために、現在は栗蜜を生産している養蜂場は、とても少なくなってきています。
ビフォーアフター
2009年8月7日 / 養蜂場日記
哲平の毛があまりに伸びてむさ苦しくなってきたので、トリミングに出しました。
いつもよりもうんと短めの、1ミリカット。
「かなりツルツルになりますよ」と言われましたが、この暑さです、短いほうが良いだろうと、思い切って頼みました。
生まれてこのかた1番の短さです。結果はこのとうり・・・
顔はいいとして、体はまるで羽をむしられた七面鳥、またはトリガラ!(ちょっとお見せできません)良いダシがとれそうな感じです(^^ヾ
でも本人(本犬)は涼しくなったので、いたってご機嫌♪
見た目より、過ごしやすさですからね!
それに、いつもは毛に覆われている骨格や皮膚の状態、体の癖などがよく分かり、健康チェックにもなりますよ。
夏に元気なカボチャ君
2009年8月5日 / 養蜂場日記
今年もまた、隣の菜園からカボチャが越境してきました。
我がもの顔でどんどん蔓を伸ばし、強い日差しもなんのその、次から次ぎに花を咲かせています。
カボチャの花は花粉が多く、ミツバチにとってはとても頼もしい夏の植物です。
どんなカボチャに育つのでしょうか。しばらく、見守りたいと思います。
隣の菜園は全く農薬を使わず、有機農法を実践しています。
ミツバチは農薬に弱いので、とてもありがたいことと感謝しています。
夏真っ盛り
2009年8月4日 / 養蜂場日記
ついこの間まで清々しい新緑に囲まれていた養蜂場も、今は濃い緑に埋もれたように見えます。
長かった梅雨もどうやら明けた様子。
正面の山陰には巨大な入道雲が姿を見せました。
一仕事終えた後、日陰で休憩していると、子供時代の夏休みを思い出しました。
魚とりに熱中した田んぼ脇の小さな用水路、その水面に映っていた入道雲。
数十年昔にタイムスリップしたような気持ちになりました。
魚とミツバチの違いはありますが、あの時と同じような感覚で養蜂に夢中になっています。
どんどん生まれています
2009年8月3日 / 養蜂場日記
この暑さの中、働き蜂も雄蜂もどんどん生まれています。
この写真では分かりにくいですが、ゴム手袋で指差している辺り、突起している部分が、雄蜂の幼児が育っている雄蜂房(おすばちぼう)
その左側の平面が塞がれている部分が、働き蜂の幼児が育っている房。
どの群でも、新しい蜂がどんどん生まれています。
夏場に生まれる蜂は、5,6月の最盛期の蜂よりも労働時間が少ない分、長生きします。
養蜂家にとって、“強群”といわれる、溢れんばかり蜂の群を作ることは“夢であり、”誇り“でもあるのです。
暑さも何のその!
2009年8月2日 / 養蜂場日記
5月、6月の花の季節に働き続けた蜂たちが、一斉に短い一生を終える夏。
さらに暑さが本格化してくると、女王蜂は一時的に産卵を停止します。いわゆる、“夏減り”といわれるミツバチの減少が起きます。
厳しい夏の暑さに耐えるためには、できるだけたくさんの蜂を残し、彼等の空調能力を最大限に発揮させることが必要になります。
昨今の35度を越えるような猛暑では、さらに数歩踏み込んだ対応が必要となってきました。
昨年の猛暑の反省から、今年はいろいろな対策を施してきました。結果は、今までのところ、一群の落伍もなく、ミツバチが巣箱いっぱいに群がっています。卵も蜂児も充分です。
これから、お盆過ぎまでの2週間が勝負どころ、まず大丈夫のようです。
猛暑対策
2009年7月26日 / 養蜂場日記
最近の夏は異常な暑さです。
強烈な日差しは容赦なく巣箱を直撃します。
少々の暑さ対策では不十分。
暑さ対策として植えた樹木もまだ若く、充分な日陰を作るにはまだまだ時間が必要です。
ならばと、今年は鉄パイプを組み、その上に葦(よしず)を張り、直射日光を遮ることにしました。 いやいやこれは快適。 今まで涼しい早朝にしか出来なかった作業が、かんかん照りの日中でも楽々と出来ます。
汗をかいても、葦(よしず)の下では風もひんやりと涼しく、かえって気分よく感じられるのです。
過酷な暑さはミツバチの生活に重大な影響を及ぼします。
今年は涼しい日陰で、どんどん仲間を増やし、来年の花の季節への準備を進めてくれることでしょう。
逞しく、へこたれない樹木
その名はチョウセンニンジンボク!
2009年7月22日 / 養蜂場日記
7月初旬から9月いっぱいまで、次から次に涼しげな薄紫の花をつけて、目を楽しませてくれています。
10本ほどを植えたのが3年前。
以来、養蜂場の整備を進めて行く中で、何度も場所を変え、ようやく現在の場所に落ち着きました。
他の樹木に比べて、扱いはあまり丁寧なものではなく、ほとんどが捨て植えの状態。
しかし、彼等の真骨頂はそのタフさにありました。
一本も枯れることなく、今年もまた見事に花を咲かせています。
蜜はもちろん、花粉を提供してくれる花が少なくなる真夏。みつばちにとって、チョウセンニンジンボクはとても心強い味方になるはず。
今年はじっくり観察して、これからの参考にするつもりです。
(ミツバチが訪花する、いや、しないという二説があります。多分、養蜂場の環境やその他のいろいろな条件によって差が出てくるものと思われます。)