養蜂場日記
ハチミツ活用法 1
2009年9月14日 / 養蜂場日記
蜂蜜の使い方が分からない、とおっしゃる方がおられます。
そんな方のために、蜂蜜の使い方をご紹介していこうと思います。
と言っても、我が家では甘味は蜂蜜のみ。
料理の味付けにも、全て蜂蜜を使います。
普通にお砂糖感覚で使用しますので、特別な使い方は何もないのですが・・・
まずはシンプルに「ハニードリンク」
ホットなら問題ありませんが、冷たい飲み物に混ぜるのは一苦労~と思いきや、こんな便利なものがあるんです。
100均でも売っている、小さい泡だて器のような形のマドラー。
これなら簡単に冷たい飲み物にもスッと溶けてくれて、とっても重宝しています。
黄金色の波
2009年9月13日 / 養蜂場日記
私の父は教師をしていましたが、田舎のことで、田んぼを持っていました。
日常の管理は親戚の農家に頼み、田植えや稲刈りの時に、父母、姉、兄と一緒に作業の手伝いに行きました。
私は姉や兄とは、15歳以上も年齢が離れていましたので、皆が働いている間、一人でおとなしく遊んでいました。
田んぼの近くの道路を、たまにトラックが通ります。
私はそれが嬉しくて、田んぼのあぜに座って道路を眺め、車が来ると「1だーい、2だーい」と数えては、「ねえちゃん、トラックが2台通ったよ!」などと姉に報告するのです。
お昼になると、家から持ってきたお弁当を広げて昼食です。
ゴマをまぶしたおにぎりの美味しかったこと!
田んぼから帰る途中、大学生だった兄が「ちょっと待ってろよ」と言って、傍らの木に近づき、ツクツクボウシを捕ってくれました。
飛び上がらんばかりに嬉しくて、大事に両手に包み込んで持って帰ったのを、今も昨日の出来事のように覚えています。
優しかった父母、そして可愛がってくれた兄も他界した今、黄金色に輝く稲穂の広がりや法師ゼミの鳴き声に、幼い頃の家族の暖かさを思い出し、何とも言えない安堵感を覚えるのです。
笑い犬
2009年9月8日 / 養蜂場日記
「またテッちゃんが笑ってる~」散歩中、向うから歩いてくる顔見知りの女性が声を上げました。
暑くて口を開けてハーハー言っている哲平の顔が、まるで笑っているよう見えるとよく言われます。
動物の中で笑うのは人間だけ、とは誰が決めたのでしょうか。
「暑いけど楽しいんだよなぁ♪」と、本当に笑っているのかもしれませんよね~
でも、これは「親バカ」ならぬ「飼い主バカ」の独りよがりなんでしょうね、きっと(笑)
(この日記、以前から養蜂場やミツバチに関すること以外は妻が書いています。特にこの季節は、ミツバチに関する話題が少ないので、必然的に他の話題が多く登場します。早くミツバチの話題満載にしたいものです)
夏の終わりの雲
2009年9月6日 / 養蜂場日記
日中は暑くても朝夕は涼しくなり、哲平との散歩も楽になりました。
いつものようにわき目もふらずセッセと早足で歩き、何人もの人を追い抜き、いつものベンチでオヤツをせしめた哲平。
涼しい夕風に吹かれてしばしの休憩~
そして帰り道、オレンジ色の夕陽に見とれながら歩いていましたが、ふと振り向くと、東の空に大きな美しい雲が浮かんでいました。
上は陽に当って白く輝き、下の方は虹が映ったように七色に煌いています。(この写真ではうまく出ませんでした・・・)
思わず携帯のシャッターを何度も押していると、近くの橋の上から「綺麗ですよね~!」と声がかかりました。
同じく雲に見とれている女性がいたのです。「なんとも言えないですね・・・」と言い合いながら、しばらく見とれていました。
撃墜!オオスズメバチ
2009年9月5日 / 養蜂場日記
ブオ~ン!という羽音を立てて、耳元をかすめたオオスズメバチ。
とっさに、近くにあった箒を振り回して撃墜。
この後、さらにもう一機?撃墜。
これからの季節は戦いの連続です。
敵ながら、オオスズメバチの飛ぶ姿は実に勇ましく、魅力あるものです。
太平洋戦争中、日本海軍の名機“零戦”の好敵手だった米軍の戦闘機“グラマン”の飛行姿にそっくりだと言う人もいます。
彼等のターゲットは昆虫全般です。ホバリングしながら、丈の高い草にとまっていたコガネムシを、引っさらって行ったのを目撃したこともあります。
体長約4.5センチという大きさは、やはり迫力があります。
こんなに大きくなりました!
2009年9月4日 / 養蜂場日記
8月5日に養蜂場日記に掲載した越境カボチャが、こんなに大きな実をつけました。
あの時は咲いたばかりの黄色の花だったのが、ひと月でこんな立派な実になりました。
自然の真っ只中で仕事をするようになって、四季の移り変わりの見事さには驚くばかりです。
光、風、雲、植物それぞれが、その季節独特の味わいを持っています。
何か目に見えない大きな力を感じます。
何々?
2009年8月30日 / 養蜂場日記
林道脇に見慣れないものがぶら下っていました。
長さは20センチ程。5月には薄紫の藤の花が咲いていた場所です。
藤はマメ科の植物で、これは藤の花から生まれた豆です。
5月には、いたる所で藤の花が見られます。
近年、人の手が入らなくなった里山で、自由気儘に繁茂している植物の一つが藤です。
巨木に取り付いた藤が沢山の花を付け、遠目に薄紫の小山のように見える光景を時々見かけます。
実るほど・・・
2009年8月29日 / 養蜂場日記
実るほど頭を垂れる稲穂かな
5月の連休明けの田植えから3ヶ月程が経ちました。
写真のように、立派な稲穂が初秋の風に揺れています。
9月末から10月にかけて収穫の季節、収穫後の田んぼにレンゲの種を播きます。
今はまだ緑色の葉っぱも、これから日に日に黄味を増し、収穫の頃には見事な黄金色。
秋風に波打つ黄金色の広がりに、たとえようの無い安堵感を覚えます。
来春には、この黄金色の海原がピンクの絨毯に変身することでょう。
要塞化した巣箱
2009年8月21日 / 養蜂場日記
秋風が吹く頃になると押し寄せるギャング達がいます~その名は”オオスズメバチ”。
養蜂家にとっては怖ろしく、かつ許しがたい存在。
集団で襲われたミツバチの群は、まず全滅を覚悟しなければなりません。
養蜂家とオオスズメバチの戦いは、晩秋の霜が降る頃まで続きます。
宝塚はちみつでは、巣門の前に写真のような二重の装置をつけて、オオスズメバチの防御と捕獲の両方で効果を上げています。
毎年、数百匹を捕獲して、一群の被害も出していません。
今年もまた、迎え撃つ体制は万全です。
見直した葦(よしず)の効果!
2009年8月19日 / 養蜂場日記
お盆過ぎから本格的暑さ?になってきました。
ミツバチにとっては、今が一番厳しい時です。
ほとんどの女王蜂が一時的に産卵を中止する時でもあります。
しかし、今年の宝塚はちみつの養蜂場はちょっと様子が違います。
産卵数は少ないながら、継続して産卵している女王蜂の数が多いのです。
葦(よしず)が作る日陰では、通り抜ける風がひんやりと心地よく感じられます。
強烈な日差しにさらされる部分と日陰の部分とでは、まさに”天国と地獄“ほどの差が出来ているのです。
要所要所に植えた若木もどんどん大きくなっています。
来年の夏は”二重“にした葦(よしず)と、成長した樹木の提供する日陰の効果がさらに大きくなって、素晴らしい結果になることでしょう。