養蜂場日記
ハチミツ活用法 6 卵焼きとオムレツ
2009年9月28日 / 養蜂場日記
簡単なものばかりですみません。
卵焼きにお砂糖を入れる方は多いと思いますが、砂糖の代わりにハチミツを入れると、とても風味が良くて美味しくできます。
ハチミツ入りのオムレツは私のお気に入りで、昼食などによく作ります。
聞いた話ですが、「卵焼きが甘いなんて信じられない!」と言う人がいるそうです。
地域性なのでしょうか、砂糖ではなく、塩を入れるんだそうです。
しょっぱい卵焼き・・・でも、ゆで卵は塩を付けて食べたりするわけですし、良いかもしれませんネ。
砂糖やシナモンを入れた牛乳にパンを浸して、フライパンで焼くフレンチトースト(写真)これもお砂糖の代わりにハチミツで作っています。
焼けた上から更にハチミツをかけたりして・・・私、養蜂家の妻は、もはやハチミツまみれの「クマのプーさん」状態です。
なごみ その1
2009年9月26日 / 養蜂場日記
生き物相手の仕事には結構氣を使う部分があります。雨、風、暑さ、寒さなど、数え上げたらきりがありません。
ミツバチ大量失踪、大量死など、今までにはなかった現象も頻繁に起こるようになりました。
地球環境の汚染は、ミツバチの生態系に深刻な影響を与えています。
古典的な養蜂のやり方が通用しなくなっている部分も出てきているのです。
ミツバチ達の活動の細部まで目を配り、異変があればすぐに対応しなければなりません。のんびりと見える養蜂家の生活ですが、結構気ぜわしく動く隠れた部分もあるのです。
特に事件?が勃発して、対応に追われる一日を送った後はぐったりと疲れます。
そんな時、我が家の愛犬“哲平”の出番になるのです。
帰宅した私を、全身を喜びで打ち振るわせて出迎えてくれます。
耳の後ろを掻いてやると、もっとして!とばかりに前足で叩いて催促です。
陽の匂いのする体に顔を埋めて、そのままウトウト寝てしまうこともしばしば・・・
そんな時、哲平もお付き合いで添い寝?してくれます。
心身の疲れがじんわりと溶けていくひと時です。
(もちろん妻にはもっと癒されますよ、もちろんですとも!)
ハチミツ活用法 5 パック
2009年9月24日 / 養蜂場日記
ハチミツの活用法は、食べるだけではありません。
お肌に塗っても非常に美容効果を発揮します。
お風呂で洗顔して水分を拭き取った後、ハチミツを顔全体に塗り、お湯につかっている間そのままにしておきます。
私は軽くマッサージしますが、塗ってすぐに肌がポカポカとあったかくなります。とても血流が良くなるのだと思います。
お風呂から上がる前に、ぬるま湯か水で洗い流します。
あとは普段のお手入れをしてください。
友人のお母様は、化粧水にほんの少しハチミツを入れて混ぜ、基礎化粧水として使っていらしたそうです。母はとっても肌が綺麗だった!と、その友人が言っていました。
ヨーグルトにハチミツを少し混ぜたものをパックとして使っても効果があります。
どちらも食べられる物なので、安心して使えますよね。
ただし、この顔は人には見せられません。
このパックは滅多にしないのですが、マッシロケの顔を家族に見られてギャッ!と驚かれたことがあります(・_・;)
犬の哲平は驚きませんが、そのかわり大喜びで顔をなめにくるので、要注意です!
★ この回は養蜂家の妻が書いています・・・念のため!
アピセラピー
2009年9月23日 / 養蜂場日記
アピセラピーとはミツバチ生産物、つまり、蜂蜜・花粉・ロイヤルゼリー・プロポリス・ハチ毒等の医療効果を総合した自然療法を言います。
日本ではこれらの食品を使った健康法が主流ですが、アメリカでは「蜂針(ほうしん)治療」が主です。
ミツバチの針で患部を刺して、その毒で治療していくものです。
この療法の歴史は古く、紀元前2000年頃の古代エジプトでも使われていたそうです。
ルーマニアにはアピセラピー病院があるほどです。
しかし、想像するだけで痛そう!ですよね。
でも、施術者がミツバチから針を取り出し、状態に応じて軽く刺したりと加減していくので、想像するほど痛くはないそうです。
多くの養蜂家は、期せずして、直接ミツバチから蜂針治療をしてもらっていると言うことになるのかも知れません。
現在、蜂針療法は世界各地で行なわれていて、有力な代替療法として注目されています。
興味のある方は「アピセラピー」で検索してみてください。いろいろ出てきますよ。
2度刺されると死ぬ!?
2009年9月22日 / 養蜂場日記
先日、お客様から聞かれました。
「ミツバチに2度刺されると死ぬんじゃないの?」
もしそれが本当なら、この世に養蜂家は一人も存在しないでしょう。
そして、私は少なくとも100回は死んで、生まれ変わっていることになります。
しかし、スズメバチは危険です。1度刺されることにより抗体ができて、2度目に過剰反応してショック状態(アナフィラキーショック)になり、死に至ることがあります。
しかしミツバチには、刺されれば刺されるほど元気になる気がします。
しかも慣れてしまったせいか、ほとんど痛みも感じませんし、腫れる事もありません。
実際、養蜂家には元気で長生きする人が多いのも事実です。
ただ、ごく稀にミツバチの毒にアレルギーをもつ人もいますので、注意が必要です。
次回は、ミツバチ生産物を使った自然療法「アピセラピー」について書きます。
すすき
2009年9月21日 / 養蜂場日記
山里に吹く風も、朝夕はめっきり冷たくなってきました。
秋の気配が深まるととともに、養蜂場の周辺でもススキの穂が目立つようになってきました。
薄い茶色の花が房状にいっぱいついています。
秋が深まり、霜が降りる頃になると、白く変色して“枯れススキ”となり、陽の光を受けて銀色に輝きます。
山里の秋は、このススキなくしては語ることはできません。
養蜂家は、このススキが穂を出す頃から、来るべき来年の“春”に向けて本格的な準備に入ります。
神妙にしろ!
2009年9月20日 / 養蜂場日記
巣門に備え付けた“捕獲器”中に大きなスズメバチが一匹入っていました。
大きなあごを噛みあわせて、パチパチと音を立て、威嚇してきます。
自分の強さに自信を持ち、絶対に後退しないという姿勢です。
蜂類のキングとしての誇りを最後まで捨てないその姿に、尊敬の念すら覚えます。
しかし、放っておくわけにいきません。スズメバチは蜜蜂を襲い、肉団子にして巣に持ち帰り、幼虫のエサにしてしまうのですから。
いくら誇り高いキングとは言え、ここで退治しておかないと巣箱は全滅の危機にさらされることになるのです。
「青い鳥」の作者メーテルリンクは、素晴らしい養蜂家だった
2009年9月19日 / 養蜂場日記
メーテルリンクは「蜜蜂荘」と名付けた南フランスの家に住んでいました。
古代ギリシャ以来の、蜜蜂に関する文献を研究し、毎日蜜蜂の巣に通い続ける有能な養蜂家でもあったそうです。
そのメーテルリンクが著した博物誌が、この「蜜蜂の生活」です。
神秘の昆虫と言われる蜜蜂について書かれた、どなたでも楽しく読める一冊です。
我が家に2冊ありますので、1冊はどなたか興味のある方に贈呈させて頂きます。
★ご希望の方は「蜜蜂の生活」希望と書いて、お名前 ご住所 電話番号をお書き添えの上、9月30日までにメールでお申し込み下さい。郵便でお送りいたします。
希望者多数の場合は抽選とさせて頂きます。どうぞお気軽にお申し込みください^^
ホームページ上欄の「お問い合わせ」からメールをお送りください。
ハチミツ活用法 4 蜂蜜ヨーグルト
2009年9月18日 / 養蜂場日記
「お客様の声」に掲載させて頂いている、横浜の高野様から教えて頂いた情報です。
ロイヤルホテルヨコハマニッコー(ランドマーク)のフレンチレストランへ行った時に、シェフから伺ったヨーグルトとハチミツの関係です。
「ヨーグルトとハチミツは両方とも整腸作用があります。ブドウ糖を多く含むハチミツは、ヨーグルトのビフィズス菌を増やす餌として最高のものです。善玉菌が増えると同時に、ブドウ糖は脳の活性化が早いため、最高の組み合わせのデザートですから、ホテルの朝食には必ず出すようにしています。」
高野様は、それから毎朝ヨーグルトにハチミツをかけて召し上がるようになり、20年になるそうです。
皆様も、健康維持のためにお試しになってはいかがですか。
☆果物に蜂蜜はよく合いますが、バナナを輪切りにして蜂蜜をかけると、スイーツ感覚で食べられるので、私は気に入ってます。
ハチミツ活用法 3 冷凍ハニーウォーター
2009年9月17日 / 養蜂場日記
養蜂家である主人の夏の必需品です。
ペットボトルに蜂蜜と水を入れ、ボトルを振って混ぜ合わせます(最初は水を半分くらい入れると振りやすく、蜂蜜がすぐに溶けます)それを冷凍庫に一晩入れて、凍ったまま養蜂場に持参します。
朝早くから夕方まで、ほとんど休憩無しで働いても、少しも疲れないそうですが、それはこのハニーウォーターのお陰じゃないか?と本人は言っています。
溶けた分ずつ飲みますが、時には頭に乗せてみたり、首の後ろに当てて冷やしたりと、暑さ対策としても重宝しているそうです。
真夏には薄めに作って、500mlのボトルを4本くらい持参します。
ミネラルと水分補給に、疲労回復に、夏の戸外作業には欠かせない優れものです。