養蜂場日記
”小さいカキ”見ぃつけた!
2009年10月16日 / 養蜂場日記
田んぼの用水路脇のこじんまりした藪の中に、小さな秋の実りを見つけました。
自然に生えた2メートル程の柿の木に、可愛らしい実がなっています。
小さいながらも、ちゃんとした柿の実の形をしています。
直径約3センチ。成長段階ではなくて、ちゃんと成熟した実です。
秋の光の中で、「俺は柿だぞ~、私も柿よ~」と、その存在を主張するかの如く、まさしく“柿色”に輝いていました。
優良物件に居候・・・カマキリ
2009年10月14日 / 養蜂場日記
養蜂場の巣枠の上に陣取ってミツバチを狙っています。時には巣門まで降りていってミツバチを食べてしまいます。
しかし、オオスズメバチに比べれば被害は微々たるもので、群れの存続には全く影響がないので、こちらも寛大な心で見守っているところです。
奴等はそれを良いことに我が物顔で闊歩し、巣箱に卵を産みつける者まで出る始末!・・・それを許しているこちらも度量が大きい!?
彼らにとって、ここはとても住み心地の良い「優良物件」であることは間違いありません。カマキリは他の害虫も取ってくれるので、共存共栄の平和を維持しているところです。
雌は体が大きくて動きが鈍く、雄は小さくてすばしっこいのだそうです。
カマキリの雌は交尾の後、雄を食べてしまうというのはよく知られていますが、中にはさっさと逃げおおせて、また別の雌と交尾する要領の良い雄もいるようです。(これを知ってなんだかホッとしたのは、私だけでしょうか~~)
もっともカマキリは肉食で、目の前で動くものは皆、餌と認識して飛びかかってしまうらしいのですが。
北陸ではカマキリが高いところに産卵すると大雪になるという言い伝えがあります。雪に埋もれてしまわないように、高い所に産み付けるのだそうです。
これは単なる伝説ではなく、科学的なデータがあるという事です。
秋晴れの下の獅子舞
2009年10月13日 / 養蜂場日記
我が家から養蜂場まで30分の道のりの途中、五つの集落を通り過ぎます。
今日(10月12日)、その中の一つに差し掛かったとき、法被を着た10人ぐらいの集団が目に入ってきました。
ピーヒャラ,ピーヒャラと笛の音も賑やかに聞こえてきます。
秋祭りです。しかし、神輿も山車も見当たりません。その代わり、なんと、行列の先頭を歩いているのは“獅子頭”です。
獅子頭は一軒の民家に入って行きました。
車を停めて、助手席に置いてあるカメラを掴み、現場に直行。 すでに、玄関前で獅子舞?お神楽?が始まっていました。
最初は剣を手に、その後は御幣(ごへい)を振っての舞です。
後ろには10人ほどの賑やかなお囃子(はやし)がついています。
秋晴れの下の獅子舞。おそらく五穀豊穣に感謝する風習として、昔から受け継がれてきたものなのでしょう。
なんだか心豊かな気持になり、養蜂場まで口笛交じりで運転しました。
今日は楽しいお祭り日!
2009年10月12日 / 養蜂場日記
養蜂場からの帰り道、秋祭りの山車に出会いました。
子供用も含めて3台あります。
揃いの法被を着た子どもたちの顔が楽しそうに上気していました。きっと、昔の“村”の時代から連綿と受け継がれてきたお祭りなのでしょう。
「村の鎮守の神様の、今日は楽しいお祭り日、ドンドンヒャララ~ドンヒャララ~ドンドンヒャララ~ドンヒャララ~朝から聞こえる笛、太鼓~♪」
運転しながら思わず口ずさんでいました。
子供時代に憶えた歌は、すんなりと出てくるものですね。
ハチミツ活用法 7 ふくれ菓子
2009年10月10日 / 養蜂場日記
子供時代は田舎に住んでいたこともあり、美味しいお菓子など店に売っていませんでした。
学校から帰ると、いつも母が作ってくれていたオヤツ。小麦粉と黒砂糖をセイロで蒸して作る「ふくれ菓子」です。
手で掴むと皮が指にまとわり付き、その皮の付いた指を舐めながら遊びに飛び出して行ったものです。
しばらく遊ぶととまた家に帰り、残りのふくれ菓子を持って出ます。
片手にふくれ菓子を持ったまま走り回って遊んでいたのを覚えています。時々ちぎって友達に上げたりしていました。
そのふくれ菓子、今は家内が作ってくれます。
セイロの代わりに大きい鍋にお湯を沸し、ステンレスのボールに小麦粉とハチミツ、ふくらし粉をまぜてトロトロにした種を入れて蒸します。
ハチミツと黒砂糖の違いはありますが、私にとってはとても懐かしい素朴な味です。
ロボット君とレンゲの花
2009年10月7日 / 養蜂場日記
このロボット君?実はレンゲの種まきには欠かせないものです。
その名は“動噴(どうふん)”―――動力噴霧機のことです。
本来は粒状の肥料や薬剤を散布するためのものですが、広範囲に種を播くときにも使われます。
何千坪何万坪の田んぼに、レンゲの種を播く時の必需品です。
種を満タンに入れると、重さは20キロにもなります。
これを背中に担いで、田んぼの畦を歩きながら種を播いていきます。
背中の“動噴”のエンジン音はすさまじいものです。
このエンジン回転を利用して、強力な送風を起こし、手で持った長さ2メールほどの筒からレンゲの種を噴出します。
重くて大変な作業ですが、美味しいレンゲ蜜の収穫のためには、どうしても欠かせないものなのです。
これは9月から10月初旬にかけて行ないます。
翌春、4月10日頃から花が咲き出し、まるでピンクの絨毯を敷き詰めたような見事な風景が現われます。
ガマズミ
2009年10月6日 / 養蜂場日記
昨年も登場しました、艶やかなまん丸い実が可愛いガマズミです。
秋になると、養蜂場の周辺は真っ赤な実でにぎやかになります。
今年は、この実でガマズミ酒を作ってみました。
ガマズミの実は房ごと枝から取って丁寧に洗い、一粒ずつ実を取ります。
ザルなどにあけて、布巾やキッチンペーパーなどで水気をしっかり切ります。
熱湯消毒したビンに実を入れ、35度のホワイトリカーを注ぎます。ここで、一般的には氷砂糖を入れます。(ガマズミの実の半分から4分の1位)
うちで作るものは、氷砂糖ではなくもちろんハチミツを使います。柔らかい甘味で風味豊かに仕上がります。
3ヶ月位で実を取り出して、冷暗所に保存します。
綺麗な赤い色は段々と薄くなるので、1年位で飲みきってください。
クリスマスの雰囲気にピッタリのお酒です。
なごみ その2
2009年10月3日 / 養蜂場日記
養蜂場は緑の中にありますが、自宅の周辺も樹木の多い所です。
散歩は毎日していますが、それ以外はあまり外を見られない哲平に、時々外の景色を見せてやります。
哲平は小さい時から外を眺めるのが大好きでした。
抱っこしてやると、いつまでも通りを走る車や人を眺め、散歩している犬を見つけては吠えて「そこを通るな!」と注意しています(笑)
この窓からは清々しい風がよく入ってきます。
哲平の薄茶色の毛が風になびいて、柔らかく私の頬に当ります。
私も風に吹かれながら遠くの山々や夕焼けを眺めます。
ハチミツ活用法 6 卵焼きとオムレツ
2009年9月28日 / 養蜂場日記
簡単なものばかりですみません。
卵焼きにお砂糖を入れる方は多いと思いますが、砂糖の代わりにハチミツを入れると、とても風味が良くて美味しくできます。
ハチミツ入りのオムレツは私のお気に入りで、昼食などによく作ります。
聞いた話ですが、「卵焼きが甘いなんて信じられない!」と言う人がいるそうです。
地域性なのでしょうか、砂糖ではなく、塩を入れるんだそうです。
しょっぱい卵焼き・・・でも、ゆで卵は塩を付けて食べたりするわけですし、良いかもしれませんネ。
砂糖やシナモンを入れた牛乳にパンを浸して、フライパンで焼くフレンチトースト(写真)これもお砂糖の代わりにハチミツで作っています。
焼けた上から更にハチミツをかけたりして・・・私、養蜂家の妻は、もはやハチミツまみれの「クマのプーさん」状態です。
なごみ その1
2009年9月26日 / 養蜂場日記
生き物相手の仕事には結構氣を使う部分があります。雨、風、暑さ、寒さなど、数え上げたらきりがありません。
ミツバチ大量失踪、大量死など、今までにはなかった現象も頻繁に起こるようになりました。
地球環境の汚染は、ミツバチの生態系に深刻な影響を与えています。
古典的な養蜂のやり方が通用しなくなっている部分も出てきているのです。
ミツバチ達の活動の細部まで目を配り、異変があればすぐに対応しなければなりません。のんびりと見える養蜂家の生活ですが、結構気ぜわしく動く隠れた部分もあるのです。
特に事件?が勃発して、対応に追われる一日を送った後はぐったりと疲れます。
そんな時、我が家の愛犬“哲平”の出番になるのです。
帰宅した私を、全身を喜びで打ち振るわせて出迎えてくれます。
耳の後ろを掻いてやると、もっとして!とばかりに前足で叩いて催促です。
陽の匂いのする体に顔を埋めて、そのままウトウト寝てしまうこともしばしば・・・
そんな時、哲平もお付き合いで添い寝?してくれます。
心身の疲れがじんわりと溶けていくひと時です。
(もちろん妻にはもっと癒されますよ、もちろんですとも!)