養蜂場日記
謹賀新年
2010年1月1日 / 養蜂場日記
皆様、新年明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年が皆様にとりまして、幸多き年になりますように。
今年も、より一層美味しい本物の蜂蜜をお届け致します。どうぞ楽しみにお待ち下さいませ。
(写真は、蜂蜜大好きな我が家の小トラです、今年もよろしく!)
ありがとうございました。
2009年12月31日 / 養蜂場日記
今年も出現!
2009年12月19日 / 養蜂場日記
師走になると田んぼの一角に現われる小屋。
早春の食材“うど”を栽培するためのものです。
昔に比べて栽培農家も減り、冬の風物詩としては貴重な存在になってきています。
木枯らしを遮り、日光を遮断する麦わら小屋の中、ウドはどんどん成長していきます。
ウグイスが鳴き始める頃、彼らの出番はやってきます。
食卓に春の香りを届け、本格的な春の到来を告げるのです。
イノシシ君は完全主義者?
2009年12月17日 / 養蜂場日記
見事に耕された田んぼ?
その横の土手で、腕組みして考え込んでいた持ち主のNさんがいました。
Nさんによれば、全てはイノシシ君の”夜間作業”の結果なのだそうです。
この田んぼでは、春から夏にかけて野菜類を栽培していました。
その間は電気柵で厳重に囲われており、彼等も踏み込めなかったのです。
収穫が終わり電気柵が外された途端に、地中に残る根菜類や栄養たっぷりの土で育ったミミズ、それを餌として集まるモグラを狙って、イノシシ一家が押し寄せたのでしょう。
それにしても、この完璧な耕しぶりには”お見事!”と脱帽するほかありません。
山里の秋
2009年12月8日 / 養蜂場日記
山も林も紅葉一色。
養蜂場も紅葉の海に浮かんで見えます。
春夏秋冬、それぞれの顔を見せてくれる自然。
冬枯れの山の斜面のあちこちで、春の到来を告げるコブシの花、ウグイスが鳴き交わす林をピンクに彩る山桜、五月の太陽を浴びて元気よく咲き誇るレンゲ、初夏の生き生きとした新緑の海、真夏の蝉時雨。
目にするもの、聞こえてくるもの全てに、生命の躍動を感じます。四季を体感しながら仕事ができる幸せに感謝!
食後のお仕事
2009年12月2日 / 養蜂場日記
食後の習慣、歯磨きです。
哲平はご飯のあと、まずハチミツを舐め、次に目薬をさし、歯磨きをして最後にヨーグルトを食べて食後のお仕事?を終わります。
と言っても自分ではやりません、するのは私の役目です。
この歯磨き剤は市販の無糖ヨーグルトです。
ヨーグルトで歯を磨くと虫歯になりにくいということが一時話題になり、それ以来実行しています。
効果はあるみたいですが、ただ、磨きながら盛んにペロペロ舐めるので、ちょっと磨きにくいのが難点です。
ご飯は玄米とおから。市販のフードはおやつに少し与えるだけです。
この食事をもう何年も続けていますが、極めて健康で、元気いっぱいに走り回っています。
ちなみに、目薬も市販のものではなく手作りです、と言っても超簡単!ある液体サプリ(のような物)を精製水で薄めただけのもので、私達も使っています。
続・冬の訪問者
2009年11月30日 / 養蜂場日記
チュルチュルチュル チュルチュルチュル チューチューチュー♪ 養蜂場が一挙に賑やかになりました、山茶花の花が細かく揺れています。
10羽ほどのメジロの群れがやってきたのです。
冬になると市街地でも目にする、あの鮮やかな緑色の小鳥です。
今日は山茶花についた虫を探しているようです。
こちらの枝からあちらの枝へと敏捷に動き回り、なかなかじっくりと観賞させてくれません。
現在は捕獲や飼育が厳しく禁止されていますが、私の子供の頃は全てが自由でした。
メジロが来る季節になると、思い出すのは故郷のSちゃんのこと。
4歳年上のSちゃんは、メジロ、ヒバリ、ホオジロ等、野鳥の捕獲や飼育についてはまさに名人。いろいろなことを教えてくれました。
雄雌の違いとその見分け方、鳥かごの作り方、罠の作り方、罠の仕掛け方、巣の見つけ方、雛鳥の飼育方法、餌付けの方法等。
小学校低学年の私にとっては、彼は英雄そのもの、とても頼もしい存在でした。
鳥だけでなく、魚とりでも、大人顔負けの技術を伝授してくれる“師匠”でした。
私は生き物が大好きです、博物誌を読み出すと食事も忘れるほど熱中してしまいます。Sちゃんはこの“素晴らしい世界”への門を開いてくれた人です。
養蜂を楽しみながら、さらに周囲の豊かな自然を目いっぱい楽しむことができるのも、Sちゃんが教えてくれたものが土台にあるからだと思います。
ありがとうSちゃん!
冬の訪問者
2009年11月29日 / 養蜂場日記
カンカンカン カンカンカン という音が、小刻みにリズミカルに聞こえてきます。
今年も来たな!と、にんまりする瞬間です。
冬になると里山に下りてくる、アカゲラというキツツキ。
夏の間は、深山や比較的高地の山林で過ごし、冬季に低地の山里で生活する留鳥です。
下腹部は赤、全体は黒白のまだら模様、雄だけ後頭部が赤といういでたちです。
リズミカルな音は、枯れ木を力いっぱい突いて出すもので、縄張りを宣言するドラミングという行動です。
養蜂場を開設したその年の冬に、生まれて初めてドラミングの光景を目にしました。
テレビでしか見たことのない姿にいささか興奮したものです。
冬枯れの林の中を動き回る、赤、白、黒の羽毛がとても鮮やかに目に写ります。
来春までの短い付き合いですが、耳と目で楽しませてもらいます。
”ザ・ラスカル”?
2009年11月26日 / 養蜂場日記
実をいっぱい付けた柿の木の下に、きれいにかじった歯跡のある柿の実の残骸がたくさん散らばっています。
見事な食べっぷりです。どこかの悪がき連中の仕業でしょうか?いいえ、今、各地でその悪名が知られつつある、ギャング。
その名は“ザ・ラスカル”という新興勢力の仕業です。
各地でアライグマの被害が報告されています。農作物の被害だけでなく、京都や奈良では神社やお寺に住み着いて文化財を傷つけたりと、その悪名を日々新たにしています。
養蜂場の周辺地域でも、アライグマによると思われる被害が増えています。近くの菜園から出てくる“ラスカル君”を見かけたことがあります。
最初は猫でもない、犬でもない、何だろうと思ったのですが、尻尾の縞模様でアライグマと確認できました。
近くの農家の主婦は外出から帰ってきて、屋根の上に座っているアライグマと目が合い、しばらく睨み合いを続けたとのこと。
可愛らしい見かけによらず、結構凶暴なところがあるので注意したほうがよいと言われています。
手先の器用なアライグマの食べ跡は、まるで人間が食べたように見えます。柿の実も、ヘタとその周囲の部分だけ綺麗に残して食べています。
「アライグマ ラスカル」というアニメで人気が出て一挙に飼う人が増え、日本中に広まりました。
「誰も好き好んで日本に来たんじゃないよ」と言っているのではないでしょうか?
北米の大自然の中で自由に駆け回っていた時代、デービークロケットが活躍した頃の先輩達を羨ましく思っていることでしょう。
可愛いお客さん
2009年11月24日 / 養蜂場日記
晩秋から早春までのシーズンオフの時期は、養蜂場の整備や補修等に時間をかけます。
土を掘り返す作業の時に必ず現われるのが“ジョービタキ”という可愛い小鳥です。
秋になると日本各地に姿を現す渡り鳥。掘り返した土に潜む虫が目的です。
2~3メートルの距離を保ちながら、新しい土の上をちょこまかと歩き回り、せわしなく餌をあさります。
遠いシベリヤから、はるばる日本海を越えて飛来した小さな体。地球上で同じ時間を分かち合う仲間として、いとおしさを感じます。
黒、白、橙色の目立つ配色のオスと、薄茶色の地味な羽色のメス。仲良く夫婦で訪問してくれる時もあります。
子供時代、故郷の田舎ではこの鳥はとても大事に扱われていました。捕まえたり、傷つけたりしてはならないと教えられていました。
特に、農耕馬のいる家庭の子供たちほど、この教えに忠実だったようです。教えを破れば、その家の馬に良くないことが起こると言われていたからです。
田畑を耕したり、すき返したりする時に飛んできて、地中の害虫を食べてくれるジョウビタキは、遠い昔から大事な益鳥として保護されていたようです。