養蜂場日記
「ありがとうございます」
2010年8月19日 / 養蜂場日記
暑いですね!朝から真昼のような陽射しが照りつけています。
それでも早朝の養蜂場は爽やかな氣が充ちていて、生き返る思いがします。
宝塚はちみつを応援して下さっている方から、ある物を沢山頂きました。「ありがとうございます」と大書したシール、大小合わせて150枚です。
どこにでも貼れますし、コーティングしてあるので雨に濡れても大丈夫です。
養蜂場では、暑い陽射しを遮るために鉄パイプを組んで上にヨシズを掛けています。その50本ほどあるパイプと、全ての巣箱にそのシールを貼りました。
養蜂場に着くと、まず「ありがとうございます、ありがとうございます。暑いけど今日も元気でね!」と蜜蜂たちに話しかけながら、時間をかけて中を一周します。
猛暑の夏には、一時的に産卵をストップする女王蜂が多いのですが、宝塚はちみつでは、この猛暑にもかかわらずどんどん産卵し、どの巣箱にも蜜蜂が溢れています。
本当にありがたい事と、感謝の思いでいっぱいです。
ハチミツ化粧水
2010年8月14日 / 養蜂場日記
実はラジオに出た時、リポーターの横山さんが注目してくれたのが、私(養蜂家の妻)の肌の手入れ法でした。
何を使っているのかと聞かれ「ハチミツしか使っていません」とお答えしました。
洗顔の後は手の平にあずき粒大のハチミツを乗せ、お水を垂らして混ぜ、それを顔に付ける、朝も夜もたったそれだけです。
とてもシンプルでお金もかかりません。
蜂蜜にはアミノ酸やビタミン・ミネラルが含まれていますし、抗酸化作用があります。
高価な美容液などと違い、劇的な効果は無いかもしれませんが、安心・安全な天然の化粧水です。
ラジオに出演しました。
2010年8月11日 / 養蜂場日記
7月19日、朝10時、FM宝塚の「とれたて街角リポート」に宝塚はちみつが生出演しました。
朝9時20分、我が家に可愛いリポーター、横山あづささんがいらっしゃいました。
例によって、お客様大好きの哲平がすり寄って離れません。カバンに頭を突っ込んで、マイクの臭いを嗅いだりして中身をチェック。
40分程の打ち合わせのあと本番が始まりました。
養蜂を始めたきっかけや、蜜蜂と蜂蜜の種類などの質問のあと、蜂蜜を食べて頂きました。
「とにかく、まず色々な花の香りがして凄い!」と言われるのです。
これは沢山のお客様からお聞きするのですが、香りが素晴らしい!開けた途端に濃厚な花の香りがする!こんな蜂蜜は初めて!と言われます。特に薔薇の香りがすると言われました。野ばらの蜜が入っているようです。
味も本当に美味しい!と、感動、絶賛して下さいました。
そして無事15分の番組終了、横山さんと養蜂家である夫、そして哲平を抱いた私が並んで記念撮影です。
横山さんが、局に帰ってからラジオでリポートの報告をしますと言われたので、お見送りした後、ラジオを聞きました。
横山さんは局にハチミツをお土産に持って帰られ、スタジオのパーソナリティー高倉大輝さんに試食して頂きました。高倉さんも「こんな蜂蜜は初めて!メッチャ美味しい!!」とビックリして、何度も宝塚はちみつの宣伝をして下さいました。
リポーターの“あづあづ”さん、ありがとうございました。また、いらしてくださいね。
暑中お見舞い申し上げます。
2010年8月8日 / 養蜂場日記
暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
犬の哲平(自称「ハチミツ王子」)から、皆様にご挨拶申し上げます。
宝塚はちみつでは、蜜搾りや発送などで、一年で最も忙しい嵐のような時が過ぎ、ようやくホッと一息ついたところだそうです。
僕は別にお手伝いとかしないので、いつもの通りにゴロゴロして夏休みを楽しんでいましたけどね。パパとママはとっても忙しかったみたいです。
蜂蜜が箱に入って毎日沢山出ていきましたよ。
パパとママから皆様に伝言「今後共、どうぞよろしくお願い申し上げます。」だって。
これからは養蜂場日記もちゃんと書くそうですから、また見てください。
みんなお元気でね、暑いときはあまり我慢しないで「クーラーを早く入れて!ワンワン!」って言うと良いですよ。
哲平
採蜜の季節
2010年6月29日 / 養蜂場日記
養蜂家にとって5月、6月は待望の採蜜(蜜搾り)の季節、早朝から作業を開始します。
ミツバチが運び込んだばかりの花の蜜は水分が多く、糖度も低い状態です。この蜜を蜂たちは幾日もかけて水分を飛ばし、糖度を上げていきます。
何万という働き蜂たちが翅を小刻みに動かし、風を送ります。
やがて水分は蒸発し、糖度80度以上の上質の蜂蜜が出来上がるのです。
熟成した蜂蜜の巣房には蜜蓋(蜜蝋の蓋)がかけられ、外部からの水分の侵入が遮断されます。
真っ白の蜜蓋はとても美しく、思わず見とれることもあるくらい。
こうして熟成された蜂蜜は、昼間の蜜が混じらない早朝が採蜜の時なのです。
今年もまたやって来た!
2010年6月19日 / 養蜂場日記
養蜂場に来た、オオスズメバチの女王をやっつけました。
オオスズメバチは単独で越冬します。
その後は一匹で巣作りから始め、育児をして、働き蜂が生まれるとまた産卵に専念するという生活をします。
この季節はその最初の巣作りと育児の段階なのです。
体が大きく、一目で女王蜂だと分かります。6月に入って3匹を私が撃墜しました。可哀想ですが、秋になって大きな群れとなったオオスズメバチは、我が物顔で養蜂場を襲ってきます。
オオスズメバチの集団に襲われたミツバチの巣箱は、たった2時間ほどで全滅してしまうという、とても恐ろしい存在です。
うちでは二重三重の対策をとっているので大丈夫です。
蜂も養蜂家も大忙し!
2010年6月17日 / 養蜂場日記
花々にとって5月の異常寒波の影響は大きく、開花が大幅に遅れていましたが、6月に入って一挙に咲き出しました。
おまけに晴天続きの毎日、働き蜂も腕の見せ所とばかり、どんどん蜜を運び込んでいます。
日毎に重たくなる貯蜜箱に養蜂家の顔もほころびます。
女王更新、分封対策、採蜜作業等々、休憩する時間も惜しんで動き回っています。
蜂の数も今がピーク、暑くなる午後には巣門の前は(写真)のような状況になります。
卯の花・ミツバチ・ホトトギス
2010年6月16日 / 養蜂場日記
養蜂場には5本のウツギ(卯の花)の木があります。
今年も真っ白い花が満開になりました。
ミツバチはこの花も大好きです、蜜集めに熱中しています。
写真を撮っている頭上を大きな声で鳴きながら横切る鳥はホトギス。
新緑を背景に、純白の卯の花・ミツバチ・ホトトギス
役者が揃ったという感じです。
初夏の里山という清々しい舞台で、ドラマは静かに進行して行きます。
分封(ぶんぽう)~巣分かれ
2010年6月14日 / 養蜂場日記
5月、6月は巣分かれの季節。
新しい女王が誕生する前に、母親の女王は巣を後にします。一群の3分の1ほどの蜂がその後に続きます。
大量の蜂が次々に巣を飛び出し、辺りを飛び回ります。
大騒ぎの後、樹木の低い枝に大きな団塊になってぶら下り、1~2日をそのままの状態で過ごし、やがて何処かへ飛び去って行きます。
養蜂家はこの大きな団塊を、捕虫網を大きくしたような布製の袋に一挙に落とし込み、新しい巣箱に入れて一群を作ります。
初心者の頃、一番興奮した出来事です。
なにしろ何千というミツバチが大きな塊になってぶら下っているのですから。
里山のタヌキ
2010年6月3日 / 養蜂場日記
早朝の濃い霧の中をいつもより速度を落として走っていると、ヘッドライトの光りの中に茶色い生き物が現われました。
怖れる風もなく、とことこと走っていきます。
犬?猫?・・・こんな山道を明け方の4時過ぎに?
タヌキだあ~!、純野生のタヌキじゃないか!
ブレーキを踏み、さらに速度を落とします。
そのまま30メートルほど走ったところで、タヌキ君は道をそれて林の中に入っていきました。ぐっしょりと霧に濡れた茶色の毛並みに野生の逞しさを感じました。
早朝の養蜂場への行き帰り、たびたび交通事故にあったタヌキを目にすることがあります。他の動物は少ないのに、何故タヌキだけこんなに交通事故に会うのだろう?と不思議に思っていました。
しかし今回の出会いで、その答えが得られたように思います。
朝霧で視界が悪く、速度を落としていたので無事でしたが、いつもの通りの速度だったら跳ね飛ばしていたかもしれません。
タヌキ君、マイペースもいいけど車には気をつけてね!