養蜂場日記
採蜜 その8
2011年8月26日 / 養蜂場日記
新女王
五月に新しく生まれた女王蜂です。鮮やかなオレンジ色がその若さを強調しています。
周囲の働き蜂より一回り体が大きく、その食べ物は働き蜂から口移しで貰うローヤルゼリーのみ。冬や夏の一時期を除き、一年中卵を産み続けます。
群れの命運はこの一匹の女王蜂にかかっています。産卵力のある女王蜂の群れは数万の働き蜂を擁し、採蜜の季節ともなれば貯蜜箱の9枚の蜜枠には滴るほどの蜜が貯えられことになります。
写真は産卵のために、空の巣房に体を入れようとしている女王蜂。体全体を埋め込むようにして入り、巣房の底に長さ1ミリほどの白い小さな卵を産みつけます。
採蜜 その7
2011年8月25日 / 養蜂場日記
9枚全部の蜜枠を取り出した状態です。
隔王板という、針金を組み込んだ上下の箱を隔てる器具が見えます。
働き蜂は自由に通過できますが、女王蜂は体が大きいので通ることができません。
隔王板は女王蜂の産卵を下の育児室に限定し、上の貯蜜箱には蜜だけを貯めるようにするためのものなのです。
しかし、時々この関所をすり抜け、上箱に侵入して産卵を始める女王もおり、日頃の管理の手を抜くことはできません。
蜜枠を取り出した後、すぐに蜜の入っていない空の巣枠を入れて次回の採蜜に備えます。
採蜜 その6
2011年8月23日 / 養蜂場日記
麻布を取り払うと写真のような状態が現われます。
巣枠は9枚。それぞれの枠の間の白く見えるものは蜜蝋(みつろう)、両側の黒い汚れのように見えるのはプロポリスを含んだヤニ状の物質です。
蜜蝋は完熟した蜜の詰まった巣房を外気から遮断するための蓋の役目をします。
プロポリスを含んだヤニは隙間をふさぎ、巣内への外気、害敵、細菌類の侵入を防ぐためのものです。
プロポリスには強い殺菌効果があり、ミツバチ達は病原菌等を遠ざけることで居住空間を健全なものにする、という本能的な行動をとっているのです。
次に一枚づつ枠を取り出し、びっしりとついたミツバチを払い落としていきます。
蜂蜜パン
2011年8月7日 / 養蜂場日記
7月31日の日記でご紹介したlichetteさんでは、8月は「蜂蜜パンの月」
我が家の蜂蜜を使ったパン達が勢揃いします。ただ、既に予約で完売しています、ご了承ください。
ちなみに8月のお届けものは…「みつばちからのお届けもの」
以下(写真も)lichetteさんのブログより。
宝塚の山のなか、蜜蜂たちのお世話をして自然なおいしいはちみつを採っておられる宝塚はちみつさん、ことしもおいしいはちみつがとどきました。
あまい、やさしいお届けものです。
・百花蜜のカンパーニュ
・はちみつイングリッシュマフィン
・栗のはちみつのリュスティック
・はちみつワッフル(ヴィーガンとリッチ)
・はちみつグラノーラ
1セット 2500円 美味しそうでしょう!これはもう無理のようですが、ワッフルなどは工房で販売する日もあるみたいなので、ブログで確認してみてくださいね。!
(写真は8月のお届けものではありません)
lichetteさんのブログ http://lichette.exblog.jp/
養蜂家妻
採蜜 その5
2011年8月5日 / 養蜂場日記
蜂の行列
巣枠に群がっているミツバチを、巣門の前に敷いた麻袋の上に振るい落とし、そして更に蜂ブラシで払い落とします。
一群の半分ほどのミツバチが落ちますが、彼等はすぐに巣門に向かいます。
同じ方角に一斉に歩いて行く彼等の姿は、電車のターミナルビルに向かう朝夕の通勤客の集団にあまりにもよく似ていて、思わず苦笑してしまいます。
数年前まで、私もスーツ姿でその集団の中を歩いていました。
今は溢れんばかりの自然に囲まれて、作業着姿で大好きなミツバチと過ごしています。心配や苦労もありますが、想像もできなかったような感動と喜びの多い生活に満足しています。
採蜜 その4
2011年8月4日 / 養蜂場日記
ドンゴロス
上段の貯蜜用箱(継箱)の蓋を取ると、写真のような状態になっています。ミツバチの拡散防止と保温用の麻布(通称 ドンゴロス)があり、その隙間からは沢山のミツバチを見ることができます。
麻布の下には9枚の巣枠があり、すでに蜜が満タン状態で詰まった状態です。
一枚づつ巣枠を取り出し、覆うように群がっているミツバチを振り落とし、ハチブラシとよばれる大きな馬毛ブラシで残りのハチを掃き落とします。9枚全ての作業が済んだ時には、巣箱の周囲はまさに灰神楽ならぬ蜂神楽状態です。
ミツバチから見ると”蜂蜜泥棒”にしか見えない養蜂家を刺そうと、何匹ものハチがうるさく付きまとってきます。暑くなるとどうしても薄着での作業になり、時にはシャツの上から刺されたり、ゴム手袋の隙間から入り込んだハチに刺されたり、今はやりの“蜂針治療”を施されることになります。
刺された直後は痛みがありますが、すでに蜂毒に免疫ができているらしく、腫れもせず、赤くもならず、何の後遺症も感じません。
養蜂家に長命の人が多いのはミツバチの蜂毒効果のため? などと勝手な想像を巡らしています。
採蜜 その3
2011年8月2日 / 養蜂場日記
5月下旬から6月上旬にかけて、一群あたりのミツバチの数は3~4万(群れによっては5万)となり、その最盛期を迎えます。
数が多く強大な群れほど、短期間にたくさんの蜜を集めます。
そのため養蜂家の最大の目標は、いかに“強群”を作り上げるかということになります。
その全ては、たった一匹の蜂にかかっています。
女王蜂の形質が、その群れの命運を決めてしまうのです。
隣り合う巣箱でも、一方は数万の働き蜂を擁し、上段の貯蜜箱には溢れんばかりの蜜を貯めているのに、一方では下の箱だけでシーズンを終えてしまう群れもあるのです。
産卵力、採蜜力、病気に強い生命力を兼ね備えた女王蜂の群れほど、繁栄することになるのです。
宮古島のマンゴー
2011年7月31日 / 養蜂場日記
宝塚はちみつのお客様で、手作りパンを作っている方がおられます。「lichette(リシェット)」さんと言う、とても良心的なパン屋さんです。酵母も全て自分で育てた天然のものです。季節によって、柚子とかレモン、レーズン、様々な自然の素材を使って作った酵母でパンを焼きます。素朴で美味しい、しみじみと味わい深いパンができ上がります。
一方、同じく蜂蜜のお客様で、親しくメールをし合ったり、誕生日のプレゼントを下さったりするSさんと言う方がおられます。
昨年のSさんのお誕生日に、lichetteさんのパンをプレゼントしました。心のこもった手作りパンを食べたSさんは、すっかりファンになってしまったらしく、その後はご自分でlichetteさんのパンを買われるようになりました。
先日そのSさんが、注文して下さった蜂蜜を我が家に取りに来られました。
少し前に、沖縄のお知り合いに我が家の蜂蜜を送ったところ、お返しにマンゴーが送られてきたと、真っ赤に熟れた立派なマンゴーを持ってきて下さったのです。
マンゴーは、なんとも甘くてジューシーで最高でした、オイシイィ~~!
その時にlichetteさんのワッフルも買って来て下さいましたが、lichetteさんのことは、次の日記に詳しく紹介します。
この仕事をしていると色々な素晴らしい方とご縁を頂き、本当にありがたい感謝の毎日です。
養蜂家妻
採蜜 その2
2011年7月30日 / 養蜂場日記
早朝5時前の養蜂場
霧の中で、ザワ~ンという低い音が聞こえてきます。それはミツバチたちが小刻みに翅を震わせて巣内の温度調節をしたり、蜂蜜の余分な水分を飛ばしている音。
彼等が元気に活動している証拠です。
養蜂家はこの音を聞いて内心ほっとします。
今日の仕事に必要な道具や器具を倉庫から養蜂場内に運び込んだり、燻煙器に火を起こしたり、いよいよ忙しい一日がスタートします。