養蜂場日記
卯の花の変身
2012年1月28日 / 養蜂場日記
五月の末、芳香を放っていた卯の花の現在です。
たくさんの黒い実~~~これから小鳥たちの命をつないでくれる冬季の貴重な食料となります。
卯の花の名の由来は”卯月(四月)”に咲くからだと言われています。
また、豆腐を作る時に出るおからの別名を”卯の花”とも言いますが、それは、卯の花が満開になった時の風情が、まるでおからを撒き広げたように見えるところから来ているそうです。
満開の卯の花は、確かにおからを撒き広げたような感じで、実に命名の妙を感じずにはおれません。
卯の花の咲き誇る五月下旬~~芳香の満ちる養蜂場でホトトギスの鳴き声を聞きながら作業する時が、心から待ち遠しく思われます。
真冬の養蜂場
2012年1月27日 / 養蜂場日記
厳しい寒さの中、養蜂場は静寂に包まれています。
聞こえてくるのは林の中を通り過ぎてゆく小鳥たちの鳴き交わす声のみ・・・そうしてひとしきり賑わった林に、またもとの静けさが戻ってきます。
この数日続いている厳しい寒さで、養蜂場の通路も凍りついています。巣箱の中が気になりますが、この寒さでは蓋を開けるわけにはいきません。
養蜂家にとって羽音の聞こえない養蜂場ほど味気ないものはなく、春から夏にかけての養蜂場全体を包み込む、あの一種独特の羽音が懐かしく思い出されます。
もうしばらくの辛抱~と思いながらも、思わずため息をつく養蜂家です。
バッタが冬に現われた!
2012年1月18日 / 養蜂場日記
巣門の前にバッタの死骸がありました。片付けようとしてビックリ!生きています。動きは緩慢ですが、確かに生きています。
バッタ類は成虫ではなく、卵で冬を越すものと思っている養蜂家の頭は混乱しました。
インターネットで調べてみてビックリ!バッタ類の中には越冬するものがいるのです。
私が見たのは、その中のクビキリギリスというちょっと怖い名前のバッタ君です。
5~6月に産卵、7月中旬から下旬に孵化、そして9月下旬から10月にかけて成虫になり、そのまま越冬するのだそうです。
鳴き声は「ジ~ジ~」という静かなもので、林や森などの周辺部の草原などに生息するということ。
地形的にも養蜂場はぴったりの場所、鳴き声もよく耳にしていたような気がします。
ちなみに名前の由来は、噛む力が強く、噛み付いたものを強く引っ張ると首がちぎれてしまうところから来ているそうです。
クビキリギリス~~なるほど。
只今越冬中!
2012年1月17日 / 養蜂場日記
夜間はマイナス3~4度になることもある里山の養蜂場。
巣箱の中では、ミツバチたちが「蜂球」とよばれる団塊になって厳しい寒さに耐えています。
数千、数万のミツバチが小刻みに体を動かして発熱し、巣内の温度は30度前後に保たれるようになっているのです。
寒さの緩む小春日和の日に巣箱内の簡単なチェックをすることがありますが、蓋を開けるとモワ~とした暖気が顔を包みます。ミツバチたちが作り出した暖房システムの素晴らしさに感嘆せざるを得ません。
梅の花が咲き出す2月末頃まで、このままの越冬状態が続きます。
養蜂家もこの間はちょっと越冬状態~~~養蜂場日記もサボリ癖がついてしまいます・・・ゴメンナサイ。
(悪天候や特別寒い日以外は養蜂場に出かけ、春からの本番に向けて準備に精を出しています)
謹賀新年!
2012年1月1日 / 養蜂場日記
新年明けましておめでとうございます。
初日の輝きの下、養蜂場は新年の静かな朝を迎えています。
今年はさらに美味しい、品質の高い天然蜂蜜の生産に力を注ぎたいと思っています。
この一年が皆様にとりまして、より良い年でありますよう、お祈り申し上げます。
宝塚はちみつ
横浜ファンクラブ?
2011年12月8日 / 養蜂場日記
横浜に宝塚はちみつの熱烈なファンがいます。
「 ヨーキーレオンのWalking Time 」
http://ameblo.jp/yorkie-leon/
と言うブログをやっているTさんです。Tさんのお陰で、横浜にお客様が増えました。
先日Tさんから、クリスマスプレゼントにしたいから蜂蜜を5本送ってとの要請があり、クリスマスバージョンの包装にしてカードを添えて送りました。すると、それをブログにアップしてくれたものです。
以下は、そのブログから
本当の天然ハチミツ
宝塚はちみつが届きましたぁ
日本のハチミツは96%が輸入もので、国産天然蜂蜜はたったの4パーセントしかありません。また、輸入物の9割が中国産だと言われていて、純粋な国産天然ハチミツは貴重品です。
宝塚はちみつは旦那さんが1人で養蜂している
昔ながらの美味しい天然国産ハチミツです。
『宝塚はちみつ』さんから教わりました事を書きますねぇ!!
ハチミツは巣箱の中に長く置くことで、ミツバチが羽で水分を飛ばすので濃厚なハチミツになります。
そのかわり取れる量が減りますので、沢山取りたい人は直ぐに搾ります。
宝塚はちみつでは、巣箱の中で十分に熟成させてから搾ります。
1歳未満に食べさせない様にと注意書きがありますが…
ハチミツには、非常に稀にですが自然界のボツリヌス菌が混入する事がありますので、幼児に負担が掛からない配慮です。
でもボツリヌス菌はシワトリとかでわざわざ注射したりしますので心配はありません。
天然ハチミツは人間にもワンちゃんにも良い食材です。
ヨーグルトに天然ハチミツ(天然オリゴ糖)を掛けて食べますと
善玉菌が2倍になります。
医学的に証明されています。
Tさんは可愛いワンちゃん3匹と暮しています。犬好きの方は是非ブログを訪問してみてください。とても楽しいですよ。
養蜂家妻
天使?
2011年11月26日 / 養蜂場日記
11月半ば、暖かい日が続いていたある朝、養蜂場前の草むらに真っ白い何かがいるのに気がつきました。
近寄ってよく見てみると、それは一匹の白い蝶でした。
この季節にしては暖かいとはいえ、山里の朝夕の冷え込みはかなりのものです。寒いのでしょう、朝露に濡れたままじっとしています。
日頃よく目にするモンシロチョウとは明らかに違う種類であることは、その模様で分かります。今まで見たことのない種類です。ひょっとして希少種なのかも知れません。
ただ一匹、冷気の中に佇んでいるその姿にそこはかとない気品すら感じられます。
そのままそっとして仕事を始め、さらに日が高くなり気温も上がった頃、すでにその姿はありませんでした。
その後、この種の蝶は目にしていません。 何か良い知らせを告げるためにやってきた“天使”だったのかも知れないなどと勝手に空想したりしています。
豊作!
2011年11月23日 / 養蜂場日記
今年の山里では、鈴なりの柿の実が特別目立ちます。まるで葡萄の房のようにたわわに実った実の重さで、枝もしなっています。
養蜂場の柿の木も写真のような状態で、仕事の合間におやつ代わりに味わっています。
兵庫県のどこかの町では、餌を探して山里に出現する熊対策として、該当する地区の全ての柿の木を伐採することにしたということですが、なにかすっきりしない話しです。柿の木の無い山里の風景なんて想像できません。
古い昔から人々に大事にされてきた沢山の柿の木が、唸りを上げるチェーンソーの餌食になる光景を見るのは耐えられません。
短絡的に現象に対処するのでなく、もう少し懐の深い対応策を考えてもいいのではないでしょうか?
放置されている杉山に柿の木やどんぐりの木を植林するとか・・・
行政が本腰を入れればいろいろな積極策が生まれてくる筈です。
ミニコケシ? アメ玉? おもちゃ?
2011年11月21日 / 養蜂場日記
不思議なものに出会いました。
正解は木の実、しかも食べることができます。
近くの林に自生している木になっていたものです。庭木としても植えられることもあるイヌマキという樹木の実です。
養蜂家の勉強不足か、はたまた経験不足か、生まれて初めて目にするものです。
樹木図鑑で調べてみると、この実は食することもできるとのこと~~おそるおそる食べてみましたが、食味はもう一つといったところ。甘みの薄いサクランボと言ったほうがいいかも知れません。
紫色に熟したところが食べられる部分で実際は花托が成長したもの、種子は緑色の部分に入っています。