養蜂場日記
スモモの花も最盛期。
2012年4月20日 / 養蜂場日記
養蜂場前のスモモの花が満開になりました。
ミツバチたちにとっては目の前に忽然と出現した格好の蜜源・花粉源です。
早朝から羽音が響いています~~養蜂家にとっては心地よい春の陽射しの下で花から花へ飛び回るミツバチを眺め、羽音を楽しむ時が至福の時間~~~
養蜂にたずさわる身の幸せを実感する時間です。
花粉の貯蔵庫。
2012年4月19日 / 養蜂場日記
ミツバチは蜜だけでなく花粉も集めて貯蔵します。
花粉はタンパク源として子育てには必要不可欠なものだからです。
早春の子育ては梅の花粉で始まり、桜の花粉で本格化します。
桜満開の今、巣房にはオレンジ色の桜花粉がいっぱい詰まり、女王蜂の産卵もいよいよ本番といった感じです。
花粉の色は花の種類ごとに異なり、これからはこのオレンジ色に混じっていろいろな色の花粉が貯蔵され、それぞれの蜜源の開花を知ることができるようになります。
満開!
2012年4月17日 / 養蜂場日記
養蜂場一帯は今、満開の花盛り!
桜、梅、スモモ、モクレン、山桜が一挙に満開です。
3月いっぱい続いた寒さのせいで春が凝縮され、4月に入って濃厚な春が出現しています。
ミツバチたちも両足に大きな花粉団子をつけてよろめきながら?帰ってきます。
子育てに必要な花粉が入りだすと女王蜂の産卵は一気に加速し、日毎にミツバチの数が増えていきます。
5月末にはその数はピークに達し、大声で会話しなければ聞き取れないほどの羽音に包まれる養蜂場が出現することになります。
ようやく満開!
2012年3月28日 / 養蜂場日記
厳しい寒さの冬でした。ここに来てようやく梅が満開!
花の少ないこの季節、越冬明けのミツバチにとって、梅花の花粉は子育てに必要なタンパク源として、とても有難いプレゼントです。
養蜂家も梅の開花情報には敏感にならざるを得ません。
今年は梅だけでなく早春の花々の開花が大幅に遅れています。毎年養蜂場のあちこちに咲く水色の可憐な花、オオイヌノフグリもまだ姿が見えません。東大寺の”お水取り“が終わる頃、春の光の中で白く輝く花をつけるモクレンも未だ蕾の状態です。
ペルー沖の太平洋赤道付近で海面温度が低くなるラニーニャ現象が強く現れた年は冬季に偏西風が蛇行し、その結果北極からの寒気団が日本列島上空まで南下して上空を覆い、時には長期にわたり滞留することになると言います。
一昨年は5月まで寒気が残り、レンゲもアカシアもほとんど花をつけず、養蜂家にとってはかなり厳しい年でした。
ちなみにラニーニャとは女の子という意味だそうですが、やっぱりコワイものを指した命名なのでしょうか?
今年は花咲きみだれ、ミツバチたちの羽音が大空いっぱいに広がる年でありますように!
クビキリギリス~~越冬成功!
2012年3月26日 / 養蜂場日記
以前養蜂場日記に登場したクビキリギリスを発見!
写真では見にくいのですが、防寒用の樹脂製の外箱と巣箱の間の空間。寒風と寒気が遮断され、おまけに巣箱の内部から出てくる暖気のおかげで、極上の越冬部屋となっています。
この空間で快適な冬を過ごしたクビキリギリス君です。
どこで越冬しているのかと気になっていましたが、こんな所に入り込んでいるとは想定外。
4月に入れば外箱を取り外しますが、ここだけは特別に彼が自分から出ていくまで待つことにしましょう。
梅の花はまだかな?
2012年3月23日 / 養蜂場日記
梅や桜の開花は、養蜂場のある里山一帯は市街地に比べて1週間から10日ほど遅れます。
気温が15度を超えるようになると、巣箱の中ではミツバチたちが蜂球を解いて活発に動きまわるようになってきます。
でも養蜂場の周囲では、梅はまだ開花していません。外に飛び出したミツバチたちも、用足しを終えるとさっさと巣箱の中に帰ってくるという状態です。
それでも、梅の蕾は日に日に膨らんできています。
梅の香が漂いだすとミツバチの活性が上がって、大きな花粉団子をつけたミツバチたちが巣門を出入りするようになり、養蜂場は一気に賑やかになるのです。
工事完了!
2012年3月21日 / 養蜂場日記
溝の中に土が流れ込み、夏になると雑草が茂っていた部分の土止め工事が完了。
さらに10群ほどの巣箱を置くことができるようになりました。
地盤がしっかりしたことで作業もしやすくなります。
10群増えると40~50万匹のミツバチが新たに仲間入りすることになります。最盛期の晩春から初夏にかけての養蜂場を想像するだけでどきどきわくわく。今年も頑張るぞ~!
何でもやります!
2012年3月15日 / 養蜂場日記
ミツバチが越冬している間に、こんなこと(写真)もやりました。排水のための溝を整備し、土止めを築いて、これからの増群のための場所を確保する工事です。
ふだんは面布(めんぷ)とよばれるハチよけの網を被らないとできないこんな作業も、ハチの飛んでいない冬には普通の格好で楽々とこなせます。
水が溜まるようになった場所に土を盛ったり、薬剤でなくバイオを利用した活性剤での土の消毒など、結構土をいじる作業が多いのもこの季節です。
土を掘り返していると必ずやって来る野鳥がいます。黒と濃いオレンジ色のコントラストが美しいジョービタキという小鳥。
掘り返した土の中のミミズや昆虫の幼虫を食べにやってくるのです。もうすぐシベリアに帰っていきますが、毎年姿を見せてくれる活発な冬の鳥です。
あれから1年
2012年3月11日 / 養蜂場日記
東日本大震災から1年が経ちました。
今も尚、行方不明のご家族を探し続けておられる方も多いと聞き、胸が痛みます。
被災された方々に1日も早く心安らかな日々が訪れますように、心よりお祈り申し上げます。