養蜂場日記
桜満開
2013年4月4日 / 養蜂場日記
市街地の桜は満開を少し過ぎたところ~でもまだまだ十分に楽しめます。
家の近くにもたくさんの桜の木があり、朝夕、その咲きっぷりに春本番の実感を新たにしています。
中でも見事なのが写真の2本の桜です。
びっしりと咲く花の密度は他を圧倒しています。
ひそかに“夫婦桜”と名付けていますが、いつまでも元気で “春の喜び”を運んできてほしいと思っています。
ある日の養蜂家
2013年4月1日 / 養蜂場日記
朝から養蜂場を這い回っています。雑草退治です。
養蜂場では絶対に薬品は使えません。除草もアナログの人力のみ!
右手に小さな草掻き器を握り締め、雑草を一本一本、根から抜き取って行きます。
春から夏にかけて、年5回ほどの除草をおこないますが、雑草の多くなる夏場の除草は、さらに時間のかかる面倒なものとなります。
何万匹ものミツバチの飛び交う中、養蜂家に衝突するミツバチをも少なくありません。花満開の季節のミツバチは蜜や花粉を集めることに気を取られ、巣箱の間を這い回る養蜂家もあまり気にならないようです。
ほとんど無視!の状態~~ですから、刺されることはめったにありません。
雑草も復活
2013年3月31日 / 養蜂場日記
冬の間は息をひそめていた雑草ちゃんたちが、グングン伸び始めました。
中には小さな花をいっぱいにつけたものもあります。
巣箱の周辺もご覧のとおり~
見た目は青々としてとても綺麗なんですが、このままにしておくとミツバチたちの出入りの邪魔になってきます。
近い内に徹底的に除草をしなければいけません。
もう一つの春を告げる花
2013年3月30日 / 養蜂場日記
小さなサファイア色の可憐な花が一面に広がっています。
養蜂家にとっては本当の春告げ花~~
桜より一月ほど早く咲き出すこの花は、春の養蜂活動再開の目安になるのです。
誰が名付けたのか、その名は「オオイヌノフグリ」
何という・・・!!
春風の中、小さく震えている可愛い青い花に似つかわしくない名前です。
命名者はどなたですか?
子育てと梅の花
2013年3月29日 / 養蜂場日記
養蜂場周辺には、市街地より1週間ほど遅れて春がやってきます。現在、梅の花が満開です。
(写真では分かりにくいのですが、ミツバチが梅の花粉を集めているところです。)
巣房には梅花の白い花粉がどんどん詰め込まれています。 子育てに必要な高タンパクの花粉が入りだすと、女王の産卵は一気に加速していきます。
5~6月の本格的な採蜜の季節に向けて働き蜂の数をさらに増やし、たくさんの蜜を貯蔵して群れの発展と安全を目指すための行動です。
近くの梅の木でも、我が家のミツバチたちの賑やかな羽音が聞こえています。
全ては”女王蜂”次第
2013年3月28日 / 養蜂場日記
ある群は溢れんばかりに蜜を集め、別の群は自分たちの生活用の蜜を確保するので精一杯。
養蜂家にとっては、蜜をたくさん集めてくれる群は大歓迎なのですが、期待を裏切られる場合も結構多いのです。
全てを決めるのが女王蜂の“質”。
いい形質を受け継いだ女王蜂を沢山持つことは、”強群”すなわち、集蜜力、繁殖力の強いミツバチ群団を保有することになるのです。
病気に強い、温和で扱いやすい、ということも強群の重要な要素となります。
今年から本格的に女王蜂の養成を始めます。
宝塚はちみつにも特別優れた形質をもつ女王蜂が複数匹おり、エリザベス、ビクトリア、キャサリン、エカテリーナ等と命名、さらには”(田中)真紀子さん”という強者もいます。
子孫養成のための場所を7ヶ所確保―――写真はその一つ。
これから”宝塚はちみつ”をさらにパワーアップします!ご期待下さい。
それぞれの越冬 その2
2013年3月20日 / 養蜂場日記
巣箱の蓋を開けると目に入るのは写真のような状態。
ドンゴロス(麻袋)が内蓋になっています。
数枚を重ねてあり、保温はもちろん、外蓋に発生する結露の影響を最小限にするためのものです。
冬場の結露は箱の底に流れ落ち、全体が湿気の多い住環境となり、ミツバチの健康に深刻な影響を与えることになります。
今冬からは今までの3枚にさらに2枚を追加したところ、効果は上々~~
箱の底部分の汚れがほとんどない状態です。
清潔な巣箱に元気なミツバチという理想的な状態になりました。
それぞれの越冬 その1
2013年3月17日 / 養蜂場日記
一個の巣箱には9枚の巣枠を入れます。
巣枠にはたくさんの6角形の巣房(ハニーコム)があり、女王蜂が卵を産みつけ、蜂児が成長していく揺りかごになり、そしてまた蜜を貯める貯蔵庫になったりもします。
子育てのない冬の間は、越冬のための蜜をたっぷりと詰め込んだ食料庫になり、ミツバチたちはその上に蜂球とよばれる密集態勢をとります。
一万匹前後、あるいは数千匹のミツバチが小刻みに翅をふるわせることで発生する熱は、常に巣箱の内部を25~30度ほどに保ち、厳寒の季節を乗り切る暖房効果を発揮します。
養蜂家は暖房効果をさらに上げるべく、いろいろな手伝いをしますが、写真は6枚の巣枠で越冬した蜂数のあまり多くない群。巣枠の両側に木材と樹脂製の断熱材を入れて、暖房効果を上げるようにしています。
久し振り~
2013年3月15日 / 養蜂場日記
完全な越冬態勢に入った12月初めから3ヶ月あまり、久し振りに目にするミツバチ達です。
全員元気で健康そのもの、養蜂家もほっと安堵する瞬間です。
春分を境にさらに暖かくなり、梅に加えいろいろな野の花が咲き出します。
子育てに必要な花粉がふんだんに集められ、それにつれて女王蜂の産卵も加速し、養蜂家の仕事もまたどんどん増えていきます。
「春さん、やっと来てくれたね!ありがとう!」
養蜂家の偽らざる気持ちです。