胸キュンの再会!
2010年10月19日 / 養蜂場日記
子供の頃の遊び相手にはいろいろな昆虫がいました。クワガタ、カブトムシ、コオロギ、バッタ、クツワムシ、蝶、トンボ等など。ほとんどが、大人になってからもなんらかの形で目にしてきましたが、いくつかは懐かしい思い出の中に埋もれたままになっています。
先日、水田横の農道でレンゲの種まき準備をしている時、半世紀の時を超えて目の前に出現したものがいました、しかも2匹です。懐かしい鮮やかな金属色は昔のままです。
MちゃんやS子ちゃんたちと夢中になって追っかけた懐かしい生き物が、忽然と現われたのです。
子供時代、田んぼの間を流れる自然のままの用水路(現在のようにコンクリートで固めていない素掘りの用水路)は格好の遊び場でした。
どじょう、フナ、ドンコ、ヤゴ、ゲンゴロウなど、水生生物もまた良き遊び相手でした。
遊びつかれて家路につく私たちの前を、つかず離れず一定の距離を飛んでは着地して行く極彩色の虫がいました。
その行動から”ミチシルベとか“ミチオシエ”と呼ばれる甲虫です。学名“ハンミョウ”。
あまりの懐かしさに声を上げた私でしたが、感覚は瞬時に子供時代の田舎にタイムスリップしていました。
家路を急ぐ私たちの前をまるで道案内するかのように飛んでいくこの美しい昆虫の思い出は、大人になってからもしばしば夢にみる懐かしいものでした。
再会する2~3日前、漠然と「もうハンミョウを見ることはないのかなあ」と思った後の出会いでした。何かシンクロ的なものを感じます。
地球環境の悪化は彼らの生存も脅かしているのではないでしょうか?
山里で一日の大半を過ごすようになって数年が経ちましたが、ハンミョウを目にしたのは今回が初めてなのです。
そのままブローチにでも出来そうな美しい昆虫―――いつまでも輝いていてほしい!
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