可愛いお客さん
2009年11月24日 / 養蜂場日記
晩秋から早春までのシーズンオフの時期は、養蜂場の整備や補修等に時間をかけます。
土を掘り返す作業の時に必ず現われるのが“ジョービタキ”という可愛い小鳥です。
秋になると日本各地に姿を現す渡り鳥。掘り返した土に潜む虫が目的です。
2~3メートルの距離を保ちながら、新しい土の上をちょこまかと歩き回り、せわしなく餌をあさります。
遠いシベリヤから、はるばる日本海を越えて飛来した小さな体。地球上で同じ時間を分かち合う仲間として、いとおしさを感じます。
黒、白、橙色の目立つ配色のオスと、薄茶色の地味な羽色のメス。仲良く夫婦で訪問してくれる時もあります。
子供時代、故郷の田舎ではこの鳥はとても大事に扱われていました。捕まえたり、傷つけたりしてはならないと教えられていました。
特に、農耕馬のいる家庭の子供たちほど、この教えに忠実だったようです。教えを破れば、その家の馬に良くないことが起こると言われていたからです。
田畑を耕したり、すき返したりする時に飛んできて、地中の害虫を食べてくれるジョウビタキは、遠い昔から大事な益鳥として保護されていたようです。
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